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学園物えっち短編集
第20章 桜舞い散る中の君
次の日の朝、きっと中止になるだろうと思いながら家を出た。
一応待ち合わせ場所は駅の空港まで行くリムジンバスの乗り場の前。
待ち合わせ時間より早く着くと、桜さんはもう先に来ていた。
「吉野君、おはよう」
「おはようございます…」
俺が勝手に桜さんの体調が悪いと思い込んでいるせいか、桜さんの顔色があまり良くないように見えた。
「あの…本当に本当ーに体調悪くないんですか?」
「うん。全然悪くないよ」
「顔色があんまり良くないように見えるんですけど」
「飛行機…初めて乗るからちょっと緊張してるの」
「……桜さん。出発する前に約束してほしいんですけど、ちょっとでも体調悪くなったら絶対にすぐに言ってください。」
「うん、気遣ってくれてありがと…でも本当に大丈夫だからね」
俺達は空港に向かうリムジンバスに乗り込んだ。