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学園物えっち短編集
第20章 桜舞い散る中の君



「吉野君ッ…お願い……桜見せて…」



俺は桜さんの手を引きながら飛行機の搭乗券の売ってるカウンターを通り過ぎた。



「吉野君…?」

「桜見に行きましょう」

「…いいの?」

「今更何言ってるんですか?ずっと楽しみにしてたくせに…行きますよ」

「ん…ありがとう…」



桜さんだって生半可な気持ちで親に黙ってここまで来たんじゃないんだ。




俺は溢れだしそうな涙をグッと堪えて、桜さんの手を握ったままバス乗り場へと向かった。



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