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学園物えっち短編集
第3章 なつの訪れ
「…誰がなんと言おうと俺が好きなのは菜津だ!」
ん?
気が付くと俺がいるのは教室で…しかも授業中。
俺は一気に青ざめた。
クラスの全員が俺に注目した。
キーンコーンカーンコーン♪
「…えー…今日の授業はここまでにする…増田、授業中は寝言は慎むように」
今の…もちろん菜津も聞いていた。
俺は教室を出て6時間目の時間を保健室で過ごした。
あんな所で大々的に告白して…菜津にどんな顔で会えばいいんだ。
こんな風に逃げる俺もどうかと思うけど…
クラスの奴らが帰る頃を見計らって教室に戻った。
教室に戻ると閑散としていて誰もいない…いや…俺の席に…菜津がいた。
寝てる?
菜津の所へ向かった。
「…ん…浩太」
寝言?
何だよ…菜津の夢の中の俺は何してんだ?
俺は菜津を起こした。
「何で俺の席で寝てんだよ」
「…だって…ここで待ってたら浩太戻って来ると思って…」
「帰るぞ」
「待って!…あの…授業中のあれ…」
菜津は俺の腕を掴んだ。
「俺何言ったっけ?覚えてねーや」
そう言うと菜津は黙った。
くそ!あの寝言取り消させてくれ!
「バカぁ…フゥッ…菜津…嬉しかったのに…」
あー…やべ…泣かせちゃったよ…。
俺を掴む菜津の腕を掴んで自分の方に引き寄せた。
そして抱き締めた。
「泣くなよ…」
「ふぇっ…浩太が悪いんじゃん…」
一度菜津を離して自分の机に腰をかけた。
ちょうど菜津と同じ目線になる。
「俺がな菜津ちゃんに告白をするのは一大イベントな訳だよ…わかるか?」
菜津は頷いた。
「って事で…菜津の事好きだ…菜津の返事は?」
すると菜津はぎゅっと抱き付いてきた。
「菜津も…菜津も浩太の事好き…」
こうして俺と菜津は付き合う事になった。