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龍ちゃんの豹変
第3章 キッチンは戦場
「もうさぁ、龍ちゃんでいいじゃん。龍ちゃんのご飯おいしいんでしょぉ?」

「そ、そういうわけにはいかないの!」

「何でぇ?夏帆ちゃんの手料理たべなくったって龍ちゃんはおいしく夏帆ちゃんを食べてくれるよぉ?」

「だからそこじゃないし……」

ぶつぶつ文句を言いながらも桃花は出しの取り方や具の切り方、味噌の分量の目安を教えてくれた。
豆腐はぐちゃっとつぶれちゃったし、ワカメは何だか一口サイズにしては大きい気がするけど、何とか味噌汁っぽくなったと思う。

「桃花さすがに今日は帰る……」

ぼろぼろになった桃花を見送った後、私は形の崩れたおにぎりとちょっとしょっぱいお味噌汁を持って、二階の自分の部屋に入った。

ママは「まあ何とか食べれないことはないわね」って言ってくれたし、初めて作ったにしては……私が初めて作ったにしては……こんなもんじゃないかと思う。

けどこれを毎日ママはやってるんだもんなぁ。
将来私にもできるんだろうか。

もしへたれな龍ちゃんみたいな人がいたとして、家事全般やってくれるならいいけれど、本当にそんな人が現れるかどうかなんてわかんない。
もし現れなかったら一人で暮らしてかなきゃいけないんだよね。
こんなことでめげちゃダメなんだ。

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