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龍ちゃんの豹変
第4章 おにぎりと味噌汁の審査結果
「あ、そうだ!真田くん!」
カウンターから少し離れた場所で本の仕分けをしている真田くんを呼んだ。
瞬間的に嫌な顔をする桃花。
……分かりやすすぎるんですけど。
「ん?呼んだかい?」
「ううん、呼んでないぃ」
「桃花!」
「だって!真田くんにお願いするのぉ?桃花ははんたーい!」
そりゃ桃花は反対かもしれないけれど、一番利害が関係ない人で正直に言ってくれそうって言ったら真田くんしか思い付かないんだもん。
「で?佐々木さんは何を僕にお願いしたいのかな?」
わざと佐々木さんをの部分を強調して真田くんが首を傾げた。
その返し方に桃花の眉間に皺が寄る。
……別の意味で人選を誤ったかもしんない。
「今度の土曜日にね、私が作ったおにぎりと味噌汁を食べてほしいんだけど……」
「……それは新手の嫌がらせか何かかな?」
「違います!ちょっと採点をしてほしいというかなんというか…」
「ふーん。よくは分からないけど佐々木さんが作ったご飯を食べて批評すればいいんだね?」
さすが頭のいい人は違う!
なんて理解が早いんだろう!
「まあ佐々木さんが作ったご飯なら変なものとか入ってなさそうだしね」
ちらりと桃花を見て真田くんが鼻で笑った。
うわ。
否定してあげたいけど否定できない……
桃花、汗と涎入れてるって言ってたし。
カウンターから少し離れた場所で本の仕分けをしている真田くんを呼んだ。
瞬間的に嫌な顔をする桃花。
……分かりやすすぎるんですけど。
「ん?呼んだかい?」
「ううん、呼んでないぃ」
「桃花!」
「だって!真田くんにお願いするのぉ?桃花ははんたーい!」
そりゃ桃花は反対かもしれないけれど、一番利害が関係ない人で正直に言ってくれそうって言ったら真田くんしか思い付かないんだもん。
「で?佐々木さんは何を僕にお願いしたいのかな?」
わざと佐々木さんをの部分を強調して真田くんが首を傾げた。
その返し方に桃花の眉間に皺が寄る。
……別の意味で人選を誤ったかもしんない。
「今度の土曜日にね、私が作ったおにぎりと味噌汁を食べてほしいんだけど……」
「……それは新手の嫌がらせか何かかな?」
「違います!ちょっと採点をしてほしいというかなんというか…」
「ふーん。よくは分からないけど佐々木さんが作ったご飯を食べて批評すればいいんだね?」
さすが頭のいい人は違う!
なんて理解が早いんだろう!
「まあ佐々木さんが作ったご飯なら変なものとか入ってなさそうだしね」
ちらりと桃花を見て真田くんが鼻で笑った。
うわ。
否定してあげたいけど否定できない……
桃花、汗と涎入れてるって言ってたし。