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龍ちゃんの豹変
第1章 へたれな龍ちゃんが変わる時
「龍ちゃんひどい……」
イケメンなのを隠してたのも、私を今まで散々甘やかしてきたのも、こんなにあっさり私のファーストキスを奪ったのも…!
全部ぜんぶひどい!
「言っただろ?夏帆が俺なしでは生きていけなくなるようにするって。俺がへたれの振りしてたのは夏帆の警戒心を薄くする為。甘やかしてきたのは他の男に諦めさせる為」
「は、初めてだったのに…!」
「ああ、キスのこと?何ならもっと濃厚な初めてなのに塗り替えてやろうか?」
妖しく笑う龍ちゃんの表情に、今まで感じたことのない感情が沸き上がった。
背中がぞくっと粟立つようなお腹の奥が熱くなるような……
「黙ったまんまだとホントにしちゃうよ?」
また近づく唇の距離……
「バカっ!龍ちゃんのバカ!」
どん!と龍ちゃんの胸を押し、龍ちゃんから離れると勢いよく部屋から出た。
バカバカバカバカ!
龍ちゃんのバカ!
こんなのないよ!
こんな急に変わっちゃうとかついていけないよ!
私は……へたれな龍ちゃんが好きだったのに…!
イケメンなのを隠してたのも、私を今まで散々甘やかしてきたのも、こんなにあっさり私のファーストキスを奪ったのも…!
全部ぜんぶひどい!
「言っただろ?夏帆が俺なしでは生きていけなくなるようにするって。俺がへたれの振りしてたのは夏帆の警戒心を薄くする為。甘やかしてきたのは他の男に諦めさせる為」
「は、初めてだったのに…!」
「ああ、キスのこと?何ならもっと濃厚な初めてなのに塗り替えてやろうか?」
妖しく笑う龍ちゃんの表情に、今まで感じたことのない感情が沸き上がった。
背中がぞくっと粟立つようなお腹の奥が熱くなるような……
「黙ったまんまだとホントにしちゃうよ?」
また近づく唇の距離……
「バカっ!龍ちゃんのバカ!」
どん!と龍ちゃんの胸を押し、龍ちゃんから離れると勢いよく部屋から出た。
バカバカバカバカ!
龍ちゃんのバカ!
こんなのないよ!
こんな急に変わっちゃうとかついていけないよ!
私は……へたれな龍ちゃんが好きだったのに…!