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龍ちゃんの豹変
第8章 桃花の無駄な不安
「ああ……僕のこれが好きなんだよね?」
真田くんは桃花からゆっくりとそれを引き抜くと、ずんっと中に沈めた。
桃花は目に涙を溜めながら、首を横に振る。
「違うよぉ……真田くんが……ぁっ、好き、なの……ぉっ…」
桃花の告白に真田くんの動きがぴたりと止まった。
「それ……ホント?」
「ホントだよぉ……真田くんは桃花のこと好きじゃないかもしれないけどぉ……」
……え、今の会話でも気付いてないの?この子。
どんだけ鈍いんですか!
「何だ……そうだったんだ……」
真田くんが桃花の背中を抱き締めた。
愛おしそうに桃花を抱くその姿に胸が締め付けられる。
何で私はこれを怖いと思ったんだろう。
自分が自分じゃなくなっても龍ちゃんなら受け入れてくれるってわかってたのに。
龍ちゃん自身がそう言ってくれていたのに………
「真田……くん…?」
桃花が後ろを振り向いた。
真田くんの嬉しそうな顔が用具入れの隙間から見える。
桃花も泣きそうな顔で笑ったのが見えて、私は二人の想いが通じたのが分かった。
真田くんは桃花からゆっくりとそれを引き抜くと、ずんっと中に沈めた。
桃花は目に涙を溜めながら、首を横に振る。
「違うよぉ……真田くんが……ぁっ、好き、なの……ぉっ…」
桃花の告白に真田くんの動きがぴたりと止まった。
「それ……ホント?」
「ホントだよぉ……真田くんは桃花のこと好きじゃないかもしれないけどぉ……」
……え、今の会話でも気付いてないの?この子。
どんだけ鈍いんですか!
「何だ……そうだったんだ……」
真田くんが桃花の背中を抱き締めた。
愛おしそうに桃花を抱くその姿に胸が締め付けられる。
何で私はこれを怖いと思ったんだろう。
自分が自分じゃなくなっても龍ちゃんなら受け入れてくれるってわかってたのに。
龍ちゃん自身がそう言ってくれていたのに………
「真田……くん…?」
桃花が後ろを振り向いた。
真田くんの嬉しそうな顔が用具入れの隙間から見える。
桃花も泣きそうな顔で笑ったのが見えて、私は二人の想いが通じたのが分かった。