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龍ちゃんの豹変
第1章 へたれな龍ちゃんが変わる時
「りゅ、龍ちゃん……」

「もうバレた以上は手加減しない。俺は全力で夏帆を俺のものにする」

ベッドの上でちっちゃく体操座りする私の横に龍ちゃんが座る。

「諦めろ。夏帆、お前家事何にもできないだろ?あれ、俺が夏帆ママに頼んで手伝わせないようにしてたんだよ」

……え?今なんて?

「大丈夫だ。俺がその分料理も洗濯もできるから。俺が作るご飯うまいだろ?」

そりゃおいしいけど……

「夏帆は俺のそばにいてくれたらいい。そりゃ子どもは欲しいから子育てはしてほしいけど、それは俺も協力する。だから」

「ちょ、ちょ、ちょっと待って!」

「ん?どうした?」

どうしたもこうしたもおかしくない?
とりあえず最初っからおかしくない?
え、龍ちゃんは私が好きなんだよね?
まあ、これは素直に嬉しい。
私もへたれな龍ちゃん限定だけど好きだったし。

で、龍ちゃんは私を甘やかしてきたわけなんだけど、これも私自身自覚してたし、それを受け入れてたとこがあるから私の非もある。

けど家事をさせないようにしてたって何?
確かにお手伝いしようとすると「ママのとこはいいから勉強しなさい?」っていつも言われてたけどそういうこと!?

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