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龍ちゃんの豹変
第9章 龍ちゃんの拒否と失う覚悟
ブラのホックも外し、床に落とした。
龍ちゃんが寝転ぶベッドに近づく。

「か……ほ……」

私に触れようとした龍ちゃんの手が躊躇うようにさまよった。

何で……すぐ触ってくれないの?
もう無理ってこと……?

「龍ちゃ……お願いだよ…ぉ…」

「夏帆……」

私の方から龍ちゃんに手を伸ばし抱きついた。
龍ちゃんの匂いが首もとから香ってくる。
私の……好きな……匂い……

私の肩に龍ちゃんの手が置かれた。
龍ちゃんの手が熱い。
この手でいっぱいいろんなところを触ってほしい。

「夏帆……やめろ」

欲情しかけた私の体が一気に冷やされた瞬間だった。
龍ちゃんの声は低く、本気でそう言っているのが分かる。

「何で?もうエッチしたくないほど私のこと嫌いになっちゃった?」

「……昨日も言ったけど俺が夏帆を嫌うわけないよ」

「じゃあ……何でダメなの……?も……途中でやめたりしなくて大丈夫だから……ね、しよ?」

だけど龍ちゃんは私の目をまっすぐ見て首を横に振る。


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