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龍ちゃんの豹変
第9章 龍ちゃんの拒否と失う覚悟
「夏帆はそういうけどさ、もし次も途中でやめたくなったらどうすんの?」

「や、やめたくなんないもん!」

「そんなの分かんないだろ?夏帆は初めてなんだし、絶対痛いんだから」

痛いと聞いて怯んだ私を見て龍ちゃんはため息をついた。

私のバカ!
何で一瞬でも反応しちゃったの!
ほら……さらに龍ちゃん、私とエッチする気なくなっちゃってるじゃん……

「ほら、服着て」

「どうしても……ダメ、なの…?」

「悪いけど、次はない」

きっぱりと拒否された。
あの私に激甘だった龍ちゃんが、私を拒否したのだ。

「もう……途中で止めてやれる自信がないんだよ…」

龍ちゃんがひとりごとのように呟いた言葉は、私の耳には届かなかった。
最終通告された私はそれどころじゃなく、のろのろと下着をつけワンピースを着る。

「龍ちゃん……」

ドアの前で私は龍ちゃんの方を振り向いた。

「なに……?」

「私が処女じゃなくなって……痛がらなかったらエッチしてくれるってことだよね……?」

「……は?ちょ、夏帆っ……!」

ドアを閉めた瞬間に勢いよく階段を下りた。
家に戻れば龍ちゃんが来る。
私は龍ちゃんが着替えている間にできるだけ遠くへ行こうと、駅へと駆け出した。

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