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君はまたいなくなった。
第1章 溢れる想い
美鶴は嬉しそうに帰り支度をする。手際が良く、すぐ終わった。


2人で廊下を歩いていると、後ろから大きな声で呼び止められた。

「ハチー!美鶴ちゃーん!」

後ろから俺を突き飛ばすこの非常識野郎は笠見将馬(カサミ ショウマ)。

「酷い説明すんなよハチ。俺達ゃ大親友だろ!飯おごれ!」
うるせぇ。俺にハイエナの親友は居ない。

「美鶴ちゃん今日も可愛いねー!どう?俺と付き合わない?」

笠見のアタックを苦笑いしながら受け流す美鶴。本気にしていないようだ。

「2人一緒に帰んの?じゃあ俺も一緒に-」

「「笠見ぃ!」」

後ろから教頭の怒鳴り声が響く。
ビクッと肩を竦めて後ろを振り向く笠見。

「まったくお前は遅刻の上に掃除をサボるとは何事だ!」

笠見を捕まえて生徒指導室へと補導してゆく教頭。

「バイバイマイハニー!美鶴ちゃーん!」

アホが戯言を叫んでいます。
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