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君はまたいなくなった。
第1章 溢れる想い
校門を出て、帰り道を歩む俺と美鶴。


美鶴の黒髪を淡い夏蜜柑色に染める初夏の夕日。

美鶴がそっと口を開く。


「明日も明後日も、一緒に帰りたいな」

ただ隣にいるだけなのに、一緒に歩いているだけなのに、楽しそうに微笑みかける美鶴。

「そうだな、でも明日は部活だし明後日は日曜日だ」


そっかぁ、と俯く美鶴。土曜日も学校がある高校だから、日曜日が一週間中唯一の休日。


美鶴がまた口を開く。


「じゃあ、日曜日一緒に買い物しようよ。新しい洋服、欲しいから」


柔らかく微笑む美鶴の誘いを、
断れるわけ無いじゃないか。

「わかった。一緒に行こ「あ、ねぇ!公園寄ろうよ!」


返事を遮られる。
そして腕を引っ張られ、小さな公園へと足を運ぶ。
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