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快楽の窓〜ショーケースの向こう側〜
第9章 新しい快楽
八月三十一日。
明日からまた学園生活が再開する。

智香のスパルタ教育は夏休み中徹底され、二学期からは問題なく授業についていけるだろう。
葵の中で特に問題としていた”オナニーレポート”は東条のプレゼントもあり大いにはかどったのだった。
玩具の刺激というのは実に忠実な刺激で何度体験しても簡単に絶頂を迎えることが出来るのだが、やはりセックスでの刺激は一味も二味も違うのだった。
玩具は溶けるようなささやきも焦げるような煽りもない。

凛の手荒な歓迎会の後、何度か東条と体を重ねた。
東条と体を重ねる度に快楽が増していくのを葵は感じていた。
確実に東条の指も舌も腰使いも葵の体に刻み込まれていくのだった。


お屋敷に来た頃、東条から受けた恥辱の数々に葵は参っていた。
東条の気まぐれのような気もするがいきなり激しめのプレイを敷いていたのは、始めに徹底的に葵を堕とす目的だったのかもしれない。
M性を解放する上で、支配と服従を最初に植え付ける行為としては人間の恥ずかしい部分をさらけ出す事は実に効果的だっただろう。

慣れといってはおかしいかもしれない。
しかし最近の行為の繰り返しは快感は増すものの、驚きや堕とされるような感覚はなかった。
東条以外に葵に経験があるわけではないが、比較的に最初よりもノーマルなプレイといっていいだろう。

最も葵自身は新しい刺激を望んでいるわけではなかった。
今のままの快楽を堪能する生活でも十分だった。

だが二学期の始まりと共に葵は、更なる快楽を知ることになるのだった。




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