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姫はひそやかに咲き乱れる~戦国恋華【れんか】~
第3章 転機
その翌日から、徳姫は熱を出して寝込んだ。原因不明の高熱は数日経っても下がらず、招ばれた薬師もただ首をひねるばかりだった。
床に伏して七日めの朝、漸く高かった熱が下がり始め、微熱にまでなり、徳姫の乳母葛木はやっと愁眉をひらくことができた。
「姫さま、お粥をご用意致しましたゆえ、ほんの少しでも召し上がって下さいませ」
葛木の声に、浅い微睡みにたゆたっていた徳姫は、ゆっくりと眼を開く。
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