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姫はひそやかに咲き乱れる~戦国恋華【れんか】~
第3章 転機
 徳姫は予想外の展開についてゆけない。
 首を振りながら、一、二歩、そろそろ後ろへ後ずさった。
 仔猫は邦昭の腕に抱かれ、まるで女主人(あるじ)であるかのように傲然と徳姫を見下ろしている。その瞳をどこかで見たような気がしたが、思い出せない。
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