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姫はひそやかに咲き乱れる~戦国恋華【れんか】~
第3章 転機
 障子戸に手を掛けようとした徳姫の背後から、邦昭が襲いかかった。
「いやっ、放して、放して!」
 徳姫は悲鳴を上げ、引っかいたり手脚をひっきりなしに動かして、あらん限りの力で抵抗した。死に物狂いで爪を立ててくる女に閉口して、邦昭が徳姫の口を手で押さえつけた。
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