この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
執事はお嫌いですか?
第2章 主人の執事は先輩です

目の前には色とりどりの食事―――。
カチャリとナイフとフォークを動かし、口に運ぶ。

「やっぱり美味しい・・・」

俺はあまりの美味しさに口を開いた。

「ありがとうございます。
今日も斎様のお口に合ってよかったです」

食器を手に、満足そうにするクロ。

俺は、嫌々でクロに連れられてきた屋敷のリビングで、クロが作った朝食を口に運んでいた。

ふわふわオムレツにほうれん草巻きソーセージ。
それにコンスープに甘酸っぱいジャムトースト。
マグカップに入った、香りのいい紅茶。

今日も文句ひとつ無い完璧な朝食だった。

「クロお前、料理できるんだな・・・」
「これでも執事ですので。料理は基本中の基本です」
「そうか・・・」

にっこりと嬉しそうに微笑むクロは片づける手際も良い。
俺の思っていた執事と違い、かなりレベルが高いみたいだ。

普通のお世話くらいかと思っていたんだが――。

「斎様。
ゆっくり味わって食べていただけるのは嬉しいのですが、そろそろ着替えを」
「あ、ごめん」

俺は慌てて立ち上がり、ボタンに手をかける。

「今日から新しい制服です。
春から夏まではブレザーを・・・」

クロは事前に準備しておいたのか、すぐ近くに置いてあった白シャツを手に取ると俺の腕を上げ、通す。

「んッ・・・」

冷たい・・・・

シュルルと布と肌の擦れる音が時折聞こえる。

「夏からは半袖にネクタイ。
秋から冬間際までは、シャツにカーディガンを合わせます」

綺麗な指が、キュッとネクタイを締め、襟を整える。

「クロ、本当に主人の着替えも執事がするのか?」
「はい。斎様は何もしなくていいんですよ」
「そ、そうなのか」

/143ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ