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執事はお嫌いですか?
第6章 主人と執事は翻弄し、進む
「寝ぼけているから素直なんでしょうか・・・?
まあ、いいです。
明日のためにも早く休みましょう」
クロはさほど俺の反応を気にせず、スムーズにクロの部屋である執事室に向かい、入っていく。
俺はその間も妙にドキドキと緊張してしまい、クロのベッドに下ろされてからは、ますます増すばかり。
「着替えて来ますね」
俺が寝ていると思っているのかいないのか、小さな声でわざわざそう声をかけると、布団をしっかりと俺の肩までかけ、クロは自らのシャツに手を伸ばしてボタンを外していく。
俺はそっとタオルケットから顔半分を出した。
後ろ姿で着替えるクロ、二度目の執事室、クロのベッド・・・。
嫌なほどどこもかしこもクロの匂いがして、丁寧に枕に頭を乗せされた時は、優しく撫でられたりした・・・。
俺もクロも今日はおかしいのだろうか・・・?
それともクロが言った通り、俺が寝ぼけているからだろうか・・・。
「ホント、おかしい・・・」
目の前には上半身裸で、執事服とは別のシャツに腕を通すクロの姿が・・・。
全体的に引き締まっているし、線が細くてモデルみたいな体系だ。
コンタクトを外し、少しホッとした表情で髪をかき上げているのを見るのは当然初めてで、寝る前ってこんななんだな。と思った。
「あ・・・斎様、起こしてしまいましたか?」
「い、いや・・・」
寝る準備はある程度既に済ましておいたのか、クロは電気を消して、足早にベッドへ戻ってきた。
俺はフッと視線を逸らす。
近づいてみてわかる、同じシャンプーの香り――。
そして、強いクロの匂い――。
「気にせずゆっくりしてください」
目の前にはベッドサイドランプに、ぼんやりと照らされたクロが。
――ゆっくりできるわけがない・・・。
枕は一つしか無いので必然的に近い距離で顔があるし、ベッドは広いはずなのにぴったりとクロが俺を抱きしめて動けない。
恥ずかしくなって顔を反対の方へ向けると、そっと頬を大きな手で包まれると動かされ、見つめ合う形にさせられた。
「クロ・・・近い・・・」
目のやり場に困るというのはこういう状況でも言っても良いのだろうか・・・?
まあ、いいです。
明日のためにも早く休みましょう」
クロはさほど俺の反応を気にせず、スムーズにクロの部屋である執事室に向かい、入っていく。
俺はその間も妙にドキドキと緊張してしまい、クロのベッドに下ろされてからは、ますます増すばかり。
「着替えて来ますね」
俺が寝ていると思っているのかいないのか、小さな声でわざわざそう声をかけると、布団をしっかりと俺の肩までかけ、クロは自らのシャツに手を伸ばしてボタンを外していく。
俺はそっとタオルケットから顔半分を出した。
後ろ姿で着替えるクロ、二度目の執事室、クロのベッド・・・。
嫌なほどどこもかしこもクロの匂いがして、丁寧に枕に頭を乗せされた時は、優しく撫でられたりした・・・。
俺もクロも今日はおかしいのだろうか・・・?
それともクロが言った通り、俺が寝ぼけているからだろうか・・・。
「ホント、おかしい・・・」
目の前には上半身裸で、執事服とは別のシャツに腕を通すクロの姿が・・・。
全体的に引き締まっているし、線が細くてモデルみたいな体系だ。
コンタクトを外し、少しホッとした表情で髪をかき上げているのを見るのは当然初めてで、寝る前ってこんななんだな。と思った。
「あ・・・斎様、起こしてしまいましたか?」
「い、いや・・・」
寝る準備はある程度既に済ましておいたのか、クロは電気を消して、足早にベッドへ戻ってきた。
俺はフッと視線を逸らす。
近づいてみてわかる、同じシャンプーの香り――。
そして、強いクロの匂い――。
「気にせずゆっくりしてください」
目の前にはベッドサイドランプに、ぼんやりと照らされたクロが。
――ゆっくりできるわけがない・・・。
枕は一つしか無いので必然的に近い距離で顔があるし、ベッドは広いはずなのにぴったりとクロが俺を抱きしめて動けない。
恥ずかしくなって顔を反対の方へ向けると、そっと頬を大きな手で包まれると動かされ、見つめ合う形にさせられた。
「クロ・・・近い・・・」
目のやり場に困るというのはこういう状況でも言っても良いのだろうか・・・?