この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
執事はお嫌いですか?
第6章 主人と執事は翻弄し、進む
「近いですね・・・」
「わかってるなら少し離れろ・・・」
「なぜですか?」
「そんなジッと見つめられていると寝ずらい!」
「すみません、つい」
「ふふ・・・嬉しいんです」と言葉を漏らすクロは本当に嬉しそうで、置いたままの手は俺の頬を親指で滑らすように撫でた。
まるで、愛猫を愛でるような――。
「・・・俺は猫じゃないぞ」
「そっくり」
「似てない・・・!」
いつも通り、俺は文句の一つや二つ言ってやろうかとする。
と、急に俺の胸にクロが顔を埋めてきて、途端に体が熱くなった。
「―――斎とこうしていられるのが本当に嬉しい・・・」
クロは、ついさっきまでとは違う雰囲気を醸し出しながら、するすると上に顔を持ってきて、ちゅ――と小さいリップ音をたて、俺の唇にキスをした。
「ッ・・・」
気恥ずかしさもあったが、その動きがあまりにも自然だったこともあり、一瞬、脳内がフリーズしかける。
「斎――」
そんな俺をお構いないしに、クロは自由に振る舞う。
グッと互いの体を密着させ、クロの腕から抱きかかえられるように頭を支えられ、唇が俺の耳元へと移動した。
「好き、大好き――」
「ッ――!」
今日は本当におかしい夜だ・・・。
俺だけじゃない。クロも随分とおかしい。
「わかってるなら少し離れろ・・・」
「なぜですか?」
「そんなジッと見つめられていると寝ずらい!」
「すみません、つい」
「ふふ・・・嬉しいんです」と言葉を漏らすクロは本当に嬉しそうで、置いたままの手は俺の頬を親指で滑らすように撫でた。
まるで、愛猫を愛でるような――。
「・・・俺は猫じゃないぞ」
「そっくり」
「似てない・・・!」
いつも通り、俺は文句の一つや二つ言ってやろうかとする。
と、急に俺の胸にクロが顔を埋めてきて、途端に体が熱くなった。
「―――斎とこうしていられるのが本当に嬉しい・・・」
クロは、ついさっきまでとは違う雰囲気を醸し出しながら、するすると上に顔を持ってきて、ちゅ――と小さいリップ音をたて、俺の唇にキスをした。
「ッ・・・」
気恥ずかしさもあったが、その動きがあまりにも自然だったこともあり、一瞬、脳内がフリーズしかける。
「斎――」
そんな俺をお構いないしに、クロは自由に振る舞う。
グッと互いの体を密着させ、クロの腕から抱きかかえられるように頭を支えられ、唇が俺の耳元へと移動した。
「好き、大好き――」
「ッ――!」
今日は本当におかしい夜だ・・・。
俺だけじゃない。クロも随分とおかしい。