この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
執事はお嫌いですか?
第2章 主人の執事は先輩です

「なにしてるんですかね・・・・斎・・・くん?」

立っていたのは真っ暗な笑みを浮かべるクロ。

く、クロ・・・!?

驚きで目を見開くと、ずんずんとクロが近寄ってきた。

「斎くん。何してるの・・・?」
「え、えっと・・・」

入学式サボってたなんて言ったらどんな悪戯をされるか・・・。

黙っていると、楓先輩が間に入ってきた。

「あなたは・・・・あー・・・榊先輩ですね」

クスクスと笑うと、っチ。と小さな舌打ちをした。

「今いいところなんです。
邪魔しないでもらえますか・・・?」

楓先輩はさりげなく俺の体を抱き寄せ、ちゅう――。と唇に長い長いキスをした。

え、え、え!?

大パニックな俺は戸惑うばかり。

「こういうことしてるんで」

悪戯顔を浮かべる楓先輩を見て、クロはメガネを取ると片手でバキッ。と音をたてて割った。

整わない呼吸で俺はクロを見据え、瞬く間に心臓が震え上がる。

掌からパラパラと落ちていく破片。
明らかに凍った空気。
見たことのないクロの表情。

これは・・・・

「すいませんが・・・。
2年の不良ごときが、俺の斎に触んないでくれますかね・・・?」

ニッコリと笑っているけど・・・
怒っているようにしか見えない――・・・。

そんな様子を見て楓先輩と京先輩は

「ふーん・・・。そういう関係なんですか・・・。
通りで斎から榊先輩の匂いがしたんだ・・・。この腹黒が、九条家に仕えてるとは・・・駄目ですねぇ・・・・」
「榊先輩・・・引っ込んでもらえますか?
―――たかが毒舌執事が入ってくるんじゃねえよ・・・」

と綺麗な顔に合わず毒を吐いた。

こ、怖い・・・・

再び怯える俺を、クロは抱き上げた。

「え、クロ!」
「斎くんにはお仕置きが必要です。それと、汚い不良お二人の匂いが付いていますからね・・・綺麗にしないと・・・」

ペロリと舌を出し、クロは脱がされた衣服と、俺を半ば強引に抱いて教室を出て行く。

先輩に謝らないと・・・・

クロに抱き上げられ教室を出て行くとき、視線を向けた先で楓先輩と京先輩と目が合った。
その瞬間、2人は口をパクパクを動かす。

「「いつか奪ってみせる」」

とそう呟いていた―――
/143ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ