この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
執事はお嫌いですか?
第2章 主人の執事は先輩です
▼クロ視点
イライラする―――
斎の漂う優しい匂いから、獣のような匂いが混じっている・・・
クソ――体育館まで見送るべきだった・・・
俺は執事として主人を守らないといけない。
特にこの主人は特別・・・
俺は斎を抱えながら悶々と反省しているのに、当の本人はばたばた手足を動かしながら「クロ、おろせッ」と腕の中で暴れている。
気楽なものだなぁ・・・
「斎くん、なぜ不良に近づいたのですか?あれだけ近づくなと言ったはずですが?」
「え、えーっと・・・」
斎は冷や汗を額に浮かべて、顔を逸らした。
何か隠してる――
「斎くん・・・何か隠してますね」
「は、はぁ!?隠し事なんてしてないし!」
ますます怪しい・・・
俺は目的地を変え、偶然通りかかった保健室に入った。
生徒、先生一人居ない。
まあ、当たり前かな・・・
「ほ、保健室!?な、なんでこんなところに!」
「うるさいですよ」
俺はドアに鍵をかけ、斎をベットに寝かせると上に覆いかぶさる。
「く、クロ!?」
「口、閉じてください。先生が今居ないとはいえ、そろそろ入学式が終わります。
大きい声出すと帰ってきた生徒に聞こえてしまいますよ?」
「うっ・・・」
わかったみたいで口を閉じて、恥ずかしそうに俺の方をじっと見つめてくる。
「斎くんがいい子で何よりです」
「うるさい・・・」
窓から差し込む朝日でキラキラと光るふわふわの髪。
手でゆっくり撫でると、猫のように顔を緩める斎。
ポソリ――と耳に息を吹きかけるように甘ったるく・・・呟く・・・。
「斎・・・なんで不良の人に近づいたの・・・?」
「っ・・・」
「ちゃんと言って・・・?」
「・・・・・・・」
何も言わない・・・
案外口が堅い・・・
「斎・・・?」
にゅるり。と舌を這わせて耳を舐め上げる。
イライラする―――
斎の漂う優しい匂いから、獣のような匂いが混じっている・・・
クソ――体育館まで見送るべきだった・・・
俺は執事として主人を守らないといけない。
特にこの主人は特別・・・
俺は斎を抱えながら悶々と反省しているのに、当の本人はばたばた手足を動かしながら「クロ、おろせッ」と腕の中で暴れている。
気楽なものだなぁ・・・
「斎くん、なぜ不良に近づいたのですか?あれだけ近づくなと言ったはずですが?」
「え、えーっと・・・」
斎は冷や汗を額に浮かべて、顔を逸らした。
何か隠してる――
「斎くん・・・何か隠してますね」
「は、はぁ!?隠し事なんてしてないし!」
ますます怪しい・・・
俺は目的地を変え、偶然通りかかった保健室に入った。
生徒、先生一人居ない。
まあ、当たり前かな・・・
「ほ、保健室!?な、なんでこんなところに!」
「うるさいですよ」
俺はドアに鍵をかけ、斎をベットに寝かせると上に覆いかぶさる。
「く、クロ!?」
「口、閉じてください。先生が今居ないとはいえ、そろそろ入学式が終わります。
大きい声出すと帰ってきた生徒に聞こえてしまいますよ?」
「うっ・・・」
わかったみたいで口を閉じて、恥ずかしそうに俺の方をじっと見つめてくる。
「斎くんがいい子で何よりです」
「うるさい・・・」
窓から差し込む朝日でキラキラと光るふわふわの髪。
手でゆっくり撫でると、猫のように顔を緩める斎。
ポソリ――と耳に息を吹きかけるように甘ったるく・・・呟く・・・。
「斎・・・なんで不良の人に近づいたの・・・?」
「っ・・・」
「ちゃんと言って・・・?」
「・・・・・・・」
何も言わない・・・
案外口が堅い・・・
「斎・・・?」
にゅるり。と舌を這わせて耳を舐め上げる。