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執事はお嫌いですか?
第3章 主人と執事の難問距離問題
数日後の昼。

俺はお昼を食べるために屋上に来た。
今日はよく晴れていて、風がほのかに暖かくて気持ちい・・・・

教室で食べてもよかったけど、色んな人に誘われ、あまり群れるのは好きじゃない俺は逃げてきた。

来る途中、クロにも誘われたが陰から女子生徒が羨ましそうに見つめていたため断った。

やっぱ顔がいい奴はモテてよろしいことで・・・・
まぁ、手に負えないほどの変態だけど・・・・
それに2人っきりで食べたら何されるかわかんないしなぁ・・・・

なんて少し嫌味っぽく思いながら、クロが作った美味しそうな弁当を口に運ぶ。

「ん・・・うまい・・・」

クロに“好き”やら紛らしい言葉を言われてからは、いつも通り。
俺も変態行為がされないようにと張り詰める以外、クロに意識してはいない。

ただ気になるのは今だに消えないキスマーク―――


横腹・・・背中・・・・首筋・・・・

といくつもされていたキスマークは一旦消えたのだが、どうも、鎖骨のところだけは消えてくれない。

夏になったらプールもあるし、早く消えてほしい。と祈っている・・・・

考えながら黙々とおかずを食べていると、ガチャ―――と重いドアが開く音がした。

「・・・・あ、斎みつけた」
「お、ホントだ」

出てきたのは、弁当と購買のパンをぶら下げた京先輩と楓先輩。

「ど、どうも・・・・」

鈍く、会釈する。

謝りたい。という気持ちと、先輩からされた行為が恥ずかしく少々会いづらい・・・
まだクロとの関係訊いてないし・・・

というか、あまり会いたくなかった・・・・



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