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執事はお嫌いですか?
第1章 プロローグ
「おわかりいただけたでしょうか?」
クロがニコニコと満足した様子で俺から手紙を受け取り、しまった。
「――ああ、わかった。嫌なほどな・・・」
俺はスッと顔を上げると息を吸い、気分を落ち着かせて、はく。
そして口を大して、声を上げた。
「はぁ・・・!?
何で俺の親はこんなに優柔不断なんだ!?普通、一人息子置いて海外行くか!?
俺、何も聞いてないぞ!
母さんたちが海外に行くことも、お前が来ることも・・・!」
「斎様のお母様は大変面白い方ですね」
つい感情的になり、息を整える。
対称的で、クロはクスクスと笑った。
「――うるさい。
・・・まあ状況がわかったのはいい。
それで。お前が今日から俺の執事をすると?」
腕を組み、下から上へと目の前の男を見定めてみる。
高身長に、なかなかのスタイル。
一番は、顔が妙に良いのがムカつくな・・・。
「はい。
改めて。今日から九条家の専属執事となりました、榊クロと申します」
ちゅ―――
クロはいきなりツカツカ近づいてきたかと思うと、俺の足元に跪き、俺の手を取って、そっと――甲にキスを落とした。
「――ッ!」
「契約の印です。
これで私は斎様のモノ、どうぞご自由にお使いください」
満足そうに笑うクロ。
そんな顔を見て俺は、手を払うのも忘れて、心臓がバクバクで放心状態となった。
「斎様、顔が真っ赤ですよ?」
さりげなく手を頬に当てられる。
「う、うるさい!
だって、お前がいきなり変なことするから!」
いまどきの恋愛ドラマや少女漫画でも、こんなこっ恥ずかしいことしないと思うぞ!?
「変なことなどではないです。大切な契約です」
やった本人は至って真面目なようで、照れなど微塵も無い様子だ。
「でも甲のキス――んっ・・・!」
恥ずかしくて目を逸らした瞬間。
俺は口を塞がれた。
突然のことで頭が真っ白になるが、そんなことはお構いなしにクロの舌が俺の口内に侵入してくる。
―――え、え・・・
一瞬にして思考はフリーズ。
「――んぁッ・・・はぁ・・・ふぁ・・・んあ」
自分の声とは思えない甘い声が漏れ始め、口内をかき混ぜられる。
クロの舌を拒んでも、すぐに絡め取られ舐められた。
クロがニコニコと満足した様子で俺から手紙を受け取り、しまった。
「――ああ、わかった。嫌なほどな・・・」
俺はスッと顔を上げると息を吸い、気分を落ち着かせて、はく。
そして口を大して、声を上げた。
「はぁ・・・!?
何で俺の親はこんなに優柔不断なんだ!?普通、一人息子置いて海外行くか!?
俺、何も聞いてないぞ!
母さんたちが海外に行くことも、お前が来ることも・・・!」
「斎様のお母様は大変面白い方ですね」
つい感情的になり、息を整える。
対称的で、クロはクスクスと笑った。
「――うるさい。
・・・まあ状況がわかったのはいい。
それで。お前が今日から俺の執事をすると?」
腕を組み、下から上へと目の前の男を見定めてみる。
高身長に、なかなかのスタイル。
一番は、顔が妙に良いのがムカつくな・・・。
「はい。
改めて。今日から九条家の専属執事となりました、榊クロと申します」
ちゅ―――
クロはいきなりツカツカ近づいてきたかと思うと、俺の足元に跪き、俺の手を取って、そっと――甲にキスを落とした。
「――ッ!」
「契約の印です。
これで私は斎様のモノ、どうぞご自由にお使いください」
満足そうに笑うクロ。
そんな顔を見て俺は、手を払うのも忘れて、心臓がバクバクで放心状態となった。
「斎様、顔が真っ赤ですよ?」
さりげなく手を頬に当てられる。
「う、うるさい!
だって、お前がいきなり変なことするから!」
いまどきの恋愛ドラマや少女漫画でも、こんなこっ恥ずかしいことしないと思うぞ!?
「変なことなどではないです。大切な契約です」
やった本人は至って真面目なようで、照れなど微塵も無い様子だ。
「でも甲のキス――んっ・・・!」
恥ずかしくて目を逸らした瞬間。
俺は口を塞がれた。
突然のことで頭が真っ白になるが、そんなことはお構いなしにクロの舌が俺の口内に侵入してくる。
―――え、え・・・
一瞬にして思考はフリーズ。
「――んぁッ・・・はぁ・・・ふぁ・・・んあ」
自分の声とは思えない甘い声が漏れ始め、口内をかき混ぜられる。
クロの舌を拒んでも、すぐに絡め取られ舐められた。