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執事はお嫌いですか?
第3章 主人と執事の難問距離問題



午後の授業は、各委員のメンバー決めや学校施設の説明に使われた。

先生が順に学校のことを話すことを軽く受け流しながら聞いていると、近くの女子の話が聞こえてきた。


「やっぱ私は京先輩派だなぁ~。
あの、“金髪がいかにも不良”って感じですっごくかっこいい!!」


ん・・・先輩たちのこと話してる・・・?

こっそりと会話に耳をたてる。
なんせ知らないことが多いせいか、気になってしまう。

それについさっき2人がデキてるって知ったし・・・

顔が良く、京先輩は金髪にピアスとタバコ。楓先輩は黒髪に少し着崩した制服。ほのかに漂う香水。

不良ながら授業は出てないみたいで、屋上か空き教室で時間を潰していると聞いた。
不良でイケメンならば女子に人気が出るのも当たり前で、結構噂されたり告白されるらしい。
どうやら新入生にも徐々に話が流れてきているみたいだ。

本人たち色々と面倒臭そうだったけど・・・


「私は楓先輩のほうがいい・・・!
チャラチャラしてないっていうか、なんというか・・・色気満載・・・?」
「あー、わかるかも・・・?」
「でしょー」

2人は女子らしい会話を繰り広げ、さらに進めた。


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