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執事はお嫌いですか?
第3章 主人と執事の難問距離問題
いつものとは違う優しい唇と唇を合わせるだけの口付け――
俺は突然のキスに目を閉じれず、開けたまま。
クロは目を瞑っている・・・
胸が苦しい・・・無駄にドキドキしている・・・
硬直して、息が出来ない。どうやって息すればいいんだ・・・
ゆっくりと目を閉じて落ち着かせる。
長い長いキス・・・・
町を歩く騒がしいしゃべり声と、多くの人の足音、ざわめき――。
それだけが聞こえた。
「斎・・・」
名前を呼ぶ声がして目を開けると、驚いた顔をしたクロ。
「クロ・・・?」
「え、あ、いや・・・キス」
親指で唇をなぞられ、我に返る。
「へ・・・―――あ!クロ、また人前でキス・・・!」
クロの手を払いのけ、睨む。
「今のは人前でではないよ?」
「そういう問題じゃない!いい加減キスはやめろ・・・!」
「それは嫌だね」
「またお前は―・・・」
反論をしようとすると、ぎゅっと男らしい手で手を掴まれ、あの日の帰りのように男同士で手をにぎって歩く。
「斎、ランチ何食べたい・・・?」
「・・・・もう・・・なんでもいいぞ!」
悶々とする気持ち。
「そっか」
また、ふにゃ。と笑うクロ。
また、心臓が跳ねる―――・・・
「早く行くぞ・・・!」
「うん」
絶対おかしいんだ・・・普通男同士でキスなんて絶対しない・・・
おかしいんだ・・・
体触ったり・・・なんて・・・
ぶつぶつと足を進めながら言う。
そんなことを思っていても、胸の苦しさは取れなかった。
日当たりがよい席。
ランチを食べながらクロのことを訊いてみた。
色々聞くと、クロは普段コンタクトらしく、学校のときだけメガネらしい。
執事のことも訊くと、学校側には秘密らしく、同級生にも話していないみたいだ。
「へえ、そうなのか・・・・結構意外」
見るからに学校でも人気だし、女子とか知ってそうだけど・・・
「知られると面倒だから――」
自分のことを少ししか話さないクロは、たぶんあんまり言う性格ではないんだろう。とは自分では思っている。
でも結局は多くが謎。
このタイミングで、先輩との関係とか訊いていいんだろうか・・・・
俺は突然のキスに目を閉じれず、開けたまま。
クロは目を瞑っている・・・
胸が苦しい・・・無駄にドキドキしている・・・
硬直して、息が出来ない。どうやって息すればいいんだ・・・
ゆっくりと目を閉じて落ち着かせる。
長い長いキス・・・・
町を歩く騒がしいしゃべり声と、多くの人の足音、ざわめき――。
それだけが聞こえた。
「斎・・・」
名前を呼ぶ声がして目を開けると、驚いた顔をしたクロ。
「クロ・・・?」
「え、あ、いや・・・キス」
親指で唇をなぞられ、我に返る。
「へ・・・―――あ!クロ、また人前でキス・・・!」
クロの手を払いのけ、睨む。
「今のは人前でではないよ?」
「そういう問題じゃない!いい加減キスはやめろ・・・!」
「それは嫌だね」
「またお前は―・・・」
反論をしようとすると、ぎゅっと男らしい手で手を掴まれ、あの日の帰りのように男同士で手をにぎって歩く。
「斎、ランチ何食べたい・・・?」
「・・・・もう・・・なんでもいいぞ!」
悶々とする気持ち。
「そっか」
また、ふにゃ。と笑うクロ。
また、心臓が跳ねる―――・・・
「早く行くぞ・・・!」
「うん」
絶対おかしいんだ・・・普通男同士でキスなんて絶対しない・・・
おかしいんだ・・・
体触ったり・・・なんて・・・
ぶつぶつと足を進めながら言う。
そんなことを思っていても、胸の苦しさは取れなかった。
日当たりがよい席。
ランチを食べながらクロのことを訊いてみた。
色々聞くと、クロは普段コンタクトらしく、学校のときだけメガネらしい。
執事のことも訊くと、学校側には秘密らしく、同級生にも話していないみたいだ。
「へえ、そうなのか・・・・結構意外」
見るからに学校でも人気だし、女子とか知ってそうだけど・・・
「知られると面倒だから――」
自分のことを少ししか話さないクロは、たぶんあんまり言う性格ではないんだろう。とは自分では思っている。
でも結局は多くが謎。
このタイミングで、先輩との関係とか訊いていいんだろうか・・・・