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執事はお嫌いですか?
第3章 主人と執事の難問距離問題
「絶対なんかある」
「無い」
「なら、クロが教えてくれないんだったら、俺から先輩に訊く。
この前、話したし―――・・・」

屋上で一緒にお昼をとった以来、ときどき会ったときはちょくちょく話すようになって親しくなった。
予想していたよりもいい先輩だとお昼の際知れたし、今のところ何かしてくる気配も無い。

というか、あのお二人付き合ってるんだしそれは無いよな・・・・

「斎、それどういうこと・・・・」
「別に。何も無い」

クロの言葉を真似して返す。

「俺、斎とアイツらがそんなに親しくなってたなんて知らないよ?」
「アイツらって・・・
それに、訊かれなかったし」

ストローに口を付け、チラッとクロを見てみると拗ねたみたいにふくれていた。

俺がそんなに先輩方と関わるのが駄目なのかよ・・・・

それにアイツらって――

いい先輩たちなのに・・・

「斎・・・教えるから、あまり関わらないでほしい・・・・

駄目・・・?」

優しく微笑まれる。

「わ、わかった・・・」

うるりとした目をかたむけられ、不意にもドキリとした。
俺が勝ったのに、負けた気分になる。

負けたクロはぽつぽつと話すが、いかにも嫌そうだ―――・・・




















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