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執事はお嫌いですか?
第4章 主人と執事の迷想
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▼クロ視点


「あ、榊先輩!今帰りですかー?」
「あ、はい」

斎のクラスの前で突っ立っていると、1年の女生徒が数人話しかけてきた。
いかにも派手でキャばい格好。

「なんでこんなところに居るんですかー?」
「帰るなら私たちと帰りましょーよ!」
「帰り、どっか寄りませんー?」
「え、ちょ・・・」

俺の予定はお構いなしにグイグイと手を引っ張る。

めんどくさい――・・・

今にでも手を振り払って斎の元に向かいたいが、教室には姿が見えない。
それにここで雑な対応をしたら後々面倒なことになりそうで、ぐっと堪えることしかできない。

「俺はちょっと用事が――」

滅多に人前で笑わないが、こうなったら嘘笑いでも愛想笑いでも何でもする。

これでまけるのなら・・・・

「うわっ!榊先輩の笑った顔ちょーかっこいいんですけど!」
「ほんとー!榊先輩滅多に笑わないって聞いたけど、ラッキーじゃんー」
「先輩もっかい・・・!」

ますます面倒なことになった・・・・

何なんだよホント・・・
こっちは用事あるって言ってるのに・・・

どうしたら離してくれんですかねぇ・・・

「ほんと用事が――・・・」

腕にひっついた手をどかそうとしてもびくともしない。
話も聞いてくれない。

困ったなぁ・・・

はぁ・・・・とため息をついて諦めかけた。
すると、トントンと何か俺の肩を叩いた。

何だ?と振り返ると、にっこり笑った童顔の男子生徒が居た。

「手伝いましょうか・・・?」
「え、何が・・・」

わけがわからない。という顔をすると、“コレ”と指をべったり張り付いた腕を指した。

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