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執事はお嫌いですか?
第4章 主人と執事の迷想
3
▼斎視点
「あ、春か・・・?」
『うん、どうした・・・・?』
風呂上り。
火照ったからだに、ほどよく生暖かい風が当たって気持ちい夜。
窓近くの椅子に座りながら、俺はお泊りのことを電話していた。
「今週の連休、大丈夫だったから連絡」
『あ、そのこと・・・!』
「忘れてたのかッ!」
つい大声を出して叫ぶ。
春から言っておいてそれはないだろ・・・!
『ははは。じゃあ、張り切って準備しておく!
行く前にメールするね!』
「ん、じゃ当日」
『ほーい!』
プツンと音がして“通話終了”の表示が確認されると、電源をきってベットに移動した。
ふかふかのベットに沈み、不意に眠気が襲ってくる。
「眠い・・・」
うつろうつろとした頭で、前泊まりに来たときはどうだったっけ・・・・。と考えたが、もう何年も経つしあまり覚えていない・・・・。
と、コンコンとドアから聞こえてクロが顔を覗かせた。
「斎様、少しお話が」
「何だ・・・」
目を擦り、クロに寄る。
「ちょっと来てください」
「・・・んー?」
手を引かれて、連れてこられたのは執事室。
学校へ行く直前に、必ずクロが入る場所だ。
もちろん、俺はこの部屋に入るのは初めてだ。
屋敷にはあと何部屋かあるが、全て入ったことある。
だが、ここの部屋だけは踏み入れたこともなぜか無い。
「ここって・・・・クロの部屋か・・・?」
「はい」
ドアノブの擦れる金属音が聞こえると、すぐに床が軋む音がした。
ここの部屋だけ、そんなに古かったか・・・。
「どうぞ」
入ってみると、机とベットと複数の棚だけというシンプルな部屋だった。
無駄なものが一切無い。という雰囲気。
「そこに座ってください」
示されたのはベットの上。
「クロ・・・・」
「大丈夫ですよ、警戒しなくても」
クロは軽く笑って、「ちょっと待っててください」と部屋を出て行ってしまった。
▼斎視点
「あ、春か・・・?」
『うん、どうした・・・・?』
風呂上り。
火照ったからだに、ほどよく生暖かい風が当たって気持ちい夜。
窓近くの椅子に座りながら、俺はお泊りのことを電話していた。
「今週の連休、大丈夫だったから連絡」
『あ、そのこと・・・!』
「忘れてたのかッ!」
つい大声を出して叫ぶ。
春から言っておいてそれはないだろ・・・!
『ははは。じゃあ、張り切って準備しておく!
行く前にメールするね!』
「ん、じゃ当日」
『ほーい!』
プツンと音がして“通話終了”の表示が確認されると、電源をきってベットに移動した。
ふかふかのベットに沈み、不意に眠気が襲ってくる。
「眠い・・・」
うつろうつろとした頭で、前泊まりに来たときはどうだったっけ・・・・。と考えたが、もう何年も経つしあまり覚えていない・・・・。
と、コンコンとドアから聞こえてクロが顔を覗かせた。
「斎様、少しお話が」
「何だ・・・」
目を擦り、クロに寄る。
「ちょっと来てください」
「・・・んー?」
手を引かれて、連れてこられたのは執事室。
学校へ行く直前に、必ずクロが入る場所だ。
もちろん、俺はこの部屋に入るのは初めてだ。
屋敷にはあと何部屋かあるが、全て入ったことある。
だが、ここの部屋だけは踏み入れたこともなぜか無い。
「ここって・・・・クロの部屋か・・・?」
「はい」
ドアノブの擦れる金属音が聞こえると、すぐに床が軋む音がした。
ここの部屋だけ、そんなに古かったか・・・。
「どうぞ」
入ってみると、机とベットと複数の棚だけというシンプルな部屋だった。
無駄なものが一切無い。という雰囲気。
「そこに座ってください」
示されたのはベットの上。
「クロ・・・・」
「大丈夫ですよ、警戒しなくても」
クロは軽く笑って、「ちょっと待っててください」と部屋を出て行ってしまった。