この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
執事はお嫌いですか?
第4章 主人と執事の迷想
                    3

▼斎視点


「あ、春か・・・?」
『うん、どうした・・・・?』

風呂上り。

火照ったからだに、ほどよく生暖かい風が当たって気持ちい夜。
窓近くの椅子に座りながら、俺はお泊りのことを電話していた。

「今週の連休、大丈夫だったから連絡」
『あ、そのこと・・・!』
「忘れてたのかッ!」

つい大声を出して叫ぶ。
春から言っておいてそれはないだろ・・・!

『ははは。じゃあ、張り切って準備しておく!
行く前にメールするね!』
「ん、じゃ当日」
『ほーい!』

プツンと音がして“通話終了”の表示が確認されると、電源をきってベットに移動した。
ふかふかのベットに沈み、不意に眠気が襲ってくる。

「眠い・・・」

うつろうつろとした頭で、前泊まりに来たときはどうだったっけ・・・・。と考えたが、もう何年も経つしあまり覚えていない・・・・。

と、コンコンとドアから聞こえてクロが顔を覗かせた。

「斎様、少しお話が」
「何だ・・・」

目を擦り、クロに寄る。

「ちょっと来てください」
「・・・んー?」




手を引かれて、連れてこられたのは執事室。
学校へ行く直前に、必ずクロが入る場所だ。

もちろん、俺はこの部屋に入るのは初めてだ。

屋敷にはあと何部屋かあるが、全て入ったことある。
だが、ここの部屋だけは踏み入れたこともなぜか無い。

「ここって・・・・クロの部屋か・・・?」
「はい」

ドアノブの擦れる金属音が聞こえると、すぐに床が軋む音がした。

ここの部屋だけ、そんなに古かったか・・・。

「どうぞ」

入ってみると、机とベットと複数の棚だけというシンプルな部屋だった。
無駄なものが一切無い。という雰囲気。

「そこに座ってください」

示されたのはベットの上。

「クロ・・・・」
「大丈夫ですよ、警戒しなくても」

クロは軽く笑って、「ちょっと待っててください」と部屋を出て行ってしまった。



/143ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ