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執事はお嫌いですか?
第4章 主人と執事の迷想
「さらに。
そのご主人様は純すぎて、超が付く鈍感。
こちらが段階踏もうとしているのにも関わらず、踏み外してしまいそうな行動、言動ばかり。
煽ってるのか、天然なのか。
それとも、誘っているのか、自然体なのか。
今だに計り知れなくて、さらに楽しくなりそうです」
「クロがなんで怒ってるのかよくわからないが、何かごめん・・・」
「なぜ謝るんですか・・・」
よく理解できないが、怒っているのは何となくわかった。
初対面から数日。
主人として何もできてないような気がしてきた。
何か主人らしくできることとはなんだろうか?
今、考えるあたり特に思いつかないのは苦しい・・・。
「クロは今楽しいか?」
バイトを楽しむこと。とは働けること。の次の次・・・くらいに重要なことだ。
多分だけども。
「はい、とても楽しいです」
「なら、まぁ、今はいいのか・・・」
現状維持で大丈夫なのかどうかはわからないが、取り合えず今は大丈夫みたいだ。
ひとまず安心安心・・・。
自分の中で張りつめた空気が切れて、ベットに転がり込む。
あんまり深く考えなくてもよかったかもなぁ・・・。
「私は・・・
私は楽しいですが、斎様はどうですか?」
「ん?」
クロが俺の横に座り、俺を覗き込む。
浅くベットがきしむ。
「まぁ・・・
俺も結構良い時間過ごせてるかもな・・・。
一人じゃだだっ広い屋敷でも、クロだけ居てくれるだけでも結構安心する
一人が慣れてないだけかもしれないが・・・」
「そう・・・ですか」
クロは少し戸惑った表情をして笑った。
「私は、執事をしてよかったかもしれません――」
「だったらいいだろ。
それが一番だし・・・」
俺も楽しいし、クロも楽しい。
お互いにいいならそれでいいな――。
「ホント斎様は何も分かっていないですね・・・」
クロは俺の顔を見ると溜息をついた。
見つめる、噴き出す。今度は溜息。
「ん!何がだよ」
「もういいです」
「うー。また隠しごとか・・・!」
「隠しごととかそういうのじゃないです」
斎様は察しが悪いです・・・。とクロは頬を膨らまして呟いた。
そのご主人様は純すぎて、超が付く鈍感。
こちらが段階踏もうとしているのにも関わらず、踏み外してしまいそうな行動、言動ばかり。
煽ってるのか、天然なのか。
それとも、誘っているのか、自然体なのか。
今だに計り知れなくて、さらに楽しくなりそうです」
「クロがなんで怒ってるのかよくわからないが、何かごめん・・・」
「なぜ謝るんですか・・・」
よく理解できないが、怒っているのは何となくわかった。
初対面から数日。
主人として何もできてないような気がしてきた。
何か主人らしくできることとはなんだろうか?
今、考えるあたり特に思いつかないのは苦しい・・・。
「クロは今楽しいか?」
バイトを楽しむこと。とは働けること。の次の次・・・くらいに重要なことだ。
多分だけども。
「はい、とても楽しいです」
「なら、まぁ、今はいいのか・・・」
現状維持で大丈夫なのかどうかはわからないが、取り合えず今は大丈夫みたいだ。
ひとまず安心安心・・・。
自分の中で張りつめた空気が切れて、ベットに転がり込む。
あんまり深く考えなくてもよかったかもなぁ・・・。
「私は・・・
私は楽しいですが、斎様はどうですか?」
「ん?」
クロが俺の横に座り、俺を覗き込む。
浅くベットがきしむ。
「まぁ・・・
俺も結構良い時間過ごせてるかもな・・・。
一人じゃだだっ広い屋敷でも、クロだけ居てくれるだけでも結構安心する
一人が慣れてないだけかもしれないが・・・」
「そう・・・ですか」
クロは少し戸惑った表情をして笑った。
「私は、執事をしてよかったかもしれません――」
「だったらいいだろ。
それが一番だし・・・」
俺も楽しいし、クロも楽しい。
お互いにいいならそれでいいな――。
「ホント斎様は何も分かっていないですね・・・」
クロは俺の顔を見ると溜息をついた。
見つめる、噴き出す。今度は溜息。
「ん!何がだよ」
「もういいです」
「うー。また隠しごとか・・・!」
「隠しごととかそういうのじゃないです」
斎様は察しが悪いです・・・。とクロは頬を膨らまして呟いた。