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執事はお嫌いですか?
第5章 主人と執事とお客さんと
2
「あ、斎、今日から宜しくー!」
淡い色のタンクトップに、コットン生地のような薄手のクリーム色のぶかっとした七分丈シャツ。
ズボンはうっすらとした紺色を着こなす春。
高校生のある程度の身長と、色っぽい顔に自然と服が合わせているのような気がした。
「ごめん、メール気づかなかった・・・」
「いいよいいよー
多分、早く来ちゃったと思うし」
それに、泊りに来るって無理言っちゃったから。と春は少し大き目のバックを持って、俺が支えていたドアを引いて、玄関に入った。
クロは、スリッパを取り出し、並べた。
春は、何気なく履こうとするが――
「お、この方は・・・っ――え、榊先輩・・・!?」
「初めまして、榊クロと申します」
「せ、先輩がなぜ・・・?」
早速難題にぶつかった。
一つ目の壁・・・
「い、斎!何で先輩が居るの・・・!」
「それは色々あるから・・・」
「メガネかけてないし、髪型違って別人さんだけど・・・・!?」
「え、えっとそれも色々・・・」
「しかもご丁寧に自己紹介まで・・・!」
「え、えっと・・・」
疑問が溢れて仕方ないのか、春は予想以上に驚いた様で、「待って」の一言も返せないくらい言葉を投げかけてきた。
確かに、学校で女子はクロを知らない人は居ないというし、顔良いし、勉強できるし、外面良いから性格も問題ないし・・・――そんな校内で軽く有名なクロを春が知らないはずがない・・・
「春様、斎様が困っております。
リビングにてゆっくりお話致しますので少し落ち着いて頂けないでしょうか」
「く、クロ・・・」
クロは俺が困っているのを察してくれたのか、春が持っていた荷物を受け取ると、
「どうぞ、こちらへ」と微笑んで、リビングの方へ歩いて行った。
「あ、すみません・・・」
「春、行くぞ」
少し申し訳なさそうな顔をしてクロの背中を見つめる春のその手を俺は引いてリビングへ向かった。
「それで・・・?」
「説明はちょっと長くなる・・・・」
春は少し落ち着いた様で、俺の向かい側のソファに腰を下ろした。
「あ、斎、今日から宜しくー!」
淡い色のタンクトップに、コットン生地のような薄手のクリーム色のぶかっとした七分丈シャツ。
ズボンはうっすらとした紺色を着こなす春。
高校生のある程度の身長と、色っぽい顔に自然と服が合わせているのような気がした。
「ごめん、メール気づかなかった・・・」
「いいよいいよー
多分、早く来ちゃったと思うし」
それに、泊りに来るって無理言っちゃったから。と春は少し大き目のバックを持って、俺が支えていたドアを引いて、玄関に入った。
クロは、スリッパを取り出し、並べた。
春は、何気なく履こうとするが――
「お、この方は・・・っ――え、榊先輩・・・!?」
「初めまして、榊クロと申します」
「せ、先輩がなぜ・・・?」
早速難題にぶつかった。
一つ目の壁・・・
「い、斎!何で先輩が居るの・・・!」
「それは色々あるから・・・」
「メガネかけてないし、髪型違って別人さんだけど・・・・!?」
「え、えっとそれも色々・・・」
「しかもご丁寧に自己紹介まで・・・!」
「え、えっと・・・」
疑問が溢れて仕方ないのか、春は予想以上に驚いた様で、「待って」の一言も返せないくらい言葉を投げかけてきた。
確かに、学校で女子はクロを知らない人は居ないというし、顔良いし、勉強できるし、外面良いから性格も問題ないし・・・――そんな校内で軽く有名なクロを春が知らないはずがない・・・
「春様、斎様が困っております。
リビングにてゆっくりお話致しますので少し落ち着いて頂けないでしょうか」
「く、クロ・・・」
クロは俺が困っているのを察してくれたのか、春が持っていた荷物を受け取ると、
「どうぞ、こちらへ」と微笑んで、リビングの方へ歩いて行った。
「あ、すみません・・・」
「春、行くぞ」
少し申し訳なさそうな顔をしてクロの背中を見つめる春のその手を俺は引いてリビングへ向かった。
「それで・・・?」
「説明はちょっと長くなる・・・・」
春は少し落ち着いた様で、俺の向かい側のソファに腰を下ろした。