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執事はお嫌いですか?
第5章 主人と執事とお客さんと
初耳だ。
「そ、そんなにクロって話さないのか」
「うん。だから斎、すごいなぁって」
カフェで聞いた話を思い出す。
クロは執事のアルバイトのことは話すのが面倒だから、誰にも話していないとは言った。
でも、それは関係あったりするのか?
クロは――
「クロは結構、近付きにくい感じなのか?」
俺は、周りに嫌われてるとかは無いと思っているし・・・。
実際、嫌われているとは思えないほどキャーキャー言われている――。
「ん~・・・。
何か、雰囲気とかで普通の生徒は話しかけれないって感じかな?
すっごくキャバい人とか、積極的な人は興味本位とか下心とかですんなり話しかけちゃうらしいし・・・まぁ、それなりに榊先輩が対応してくれるからだど思うけど・・・。
でも、そういう感じで軽く話しかけれる人は少ないと思う」
「そうか・・・」
春がスラスラと話してくれる情報は、俺が知らないことばかりで凄くありがたい。
と、同時に、何かちょっと納得した。
クロが俺のクラスに来ている時に、周りの1年生は話しかけたそうだし、帰り道もチラチラと視線が当たる。
それを軽く流して、そのクロと話したり帰ったり、バレては無いと思うけど指先を絡ませたり・・・。
待て―――
俺、色々とハタから見ておかしくないか・・・。
う~・・・と頭を抱える。
よくよく考えてみると、今まで屋敷で二人っきりなことも、クロが執事なことも、欲情されていることも普通じゃあり得ない・・・絶対に。
「俺ヤバいな・・・」
「まぁ、ハタから見ればね。
逆に今日に至るまで、気付いてない斎が凄いよ」
「――気づかなかった・・・」
周りの目なんて気にしないようにしているし、俺もクロと同じように人と関わりを持たないから・・・。
春の言うとおり、確かに俺はいつの間にか色々と言われているのか・・・。
そのことに気付いてしまった今、気分は結構複雑だ。
まぁ、昔から何か言われるのは慣れているけど――。
「あ、そういえば榊先輩情報で思い出したんだけど」
俺が深いため息をついて頭を抱えると、思い出したように春が声を上げた。
「ん、何だ?」
「えーっとねー・・・」
春は、これ言っていいのかなー・・・と少し悩む様子で俺の顔を見た。
「なんだよ・・・」
「いや、言っていいのかなぁって」
「何がだよ・・・」
「そ、そんなにクロって話さないのか」
「うん。だから斎、すごいなぁって」
カフェで聞いた話を思い出す。
クロは執事のアルバイトのことは話すのが面倒だから、誰にも話していないとは言った。
でも、それは関係あったりするのか?
クロは――
「クロは結構、近付きにくい感じなのか?」
俺は、周りに嫌われてるとかは無いと思っているし・・・。
実際、嫌われているとは思えないほどキャーキャー言われている――。
「ん~・・・。
何か、雰囲気とかで普通の生徒は話しかけれないって感じかな?
すっごくキャバい人とか、積極的な人は興味本位とか下心とかですんなり話しかけちゃうらしいし・・・まぁ、それなりに榊先輩が対応してくれるからだど思うけど・・・。
でも、そういう感じで軽く話しかけれる人は少ないと思う」
「そうか・・・」
春がスラスラと話してくれる情報は、俺が知らないことばかりで凄くありがたい。
と、同時に、何かちょっと納得した。
クロが俺のクラスに来ている時に、周りの1年生は話しかけたそうだし、帰り道もチラチラと視線が当たる。
それを軽く流して、そのクロと話したり帰ったり、バレては無いと思うけど指先を絡ませたり・・・。
待て―――
俺、色々とハタから見ておかしくないか・・・。
う~・・・と頭を抱える。
よくよく考えてみると、今まで屋敷で二人っきりなことも、クロが執事なことも、欲情されていることも普通じゃあり得ない・・・絶対に。
「俺ヤバいな・・・」
「まぁ、ハタから見ればね。
逆に今日に至るまで、気付いてない斎が凄いよ」
「――気づかなかった・・・」
周りの目なんて気にしないようにしているし、俺もクロと同じように人と関わりを持たないから・・・。
春の言うとおり、確かに俺はいつの間にか色々と言われているのか・・・。
そのことに気付いてしまった今、気分は結構複雑だ。
まぁ、昔から何か言われるのは慣れているけど――。
「あ、そういえば榊先輩情報で思い出したんだけど」
俺が深いため息をついて頭を抱えると、思い出したように春が声を上げた。
「ん、何だ?」
「えーっとねー・・・」
春は、これ言っていいのかなー・・・と少し悩む様子で俺の顔を見た。
「なんだよ・・・」
「いや、言っていいのかなぁって」
「何がだよ・・・」