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執事はお嫌いですか?
第5章 主人と執事とお客さんと
「あ~・・・そういえば、まだ食べてないです。
朝、楽しみすぎて、準備の時間長く取っちゃって・・・
あんまり食べてないのでお腹空いてます」
「春、子供か」
「斎には言われたくないね~・・・!」
「俺は子供じゃないだろ!」

2人で睨み合って、ぶーぶー言い始めると、クロは了解した様子で洗濯物をしまいに行くと、執事室へ入っていった。

「クロ・・・?」

数分して戻ってきたクロはトートバックを手にメガネ、私服という、私服以外は学校での姿だった。

「おー!榊先輩の私服姿・・・!」
「クロ、なんで着替えて・・・?」

春はソファの上で楽しそうに目を輝かせて、クロを見つめた。
俺は普段から見慣れている為、疑問顔でクロに尋ねた。

「今から、三人で買い物に行くからです。
丁度、夕飯の分の買い物やら、他に欲しい物もあるので・・・

それに――
斎様、スーパー、気になりませんか?」

お菓子も好きなの買ってあげます。とクロはトートバックを少し上げてみせた。

買い物・・・

クロと買い物・・・

「どこに買い物に行くんだ・・・?」
「いつも私が行っているのスーパーです。
雑貨や生活用品のお店も入っているので、なかなか楽しめるかと思いますよ?」
「スーパー・・・」
「・・・――どうですか?
ご一緒、しますか?」
「ん~・・・」

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