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執事はお嫌いですか?
第5章 主人と執事とお客さんと
「――榊先輩、薄々思っていたんですが、ここスーパーじゃなくてショッピングモールですよね・・・?」
「あ、はい。
本当は近所のスーパーでもよかったんですが、斎様が予想以上にワクワクしていらしたので、ここは休日ですし少し遠出してみました」
「なるほど・・・」
「・・・――それに、水槽に入った大きな魚、見たい。って顔に出てたので。
さすがに近所のスーパーはそこまで大きくないので・・・」
「はは。水槽、ないですしね」

俺の緩む顔を見ながら2人は笑い合って、何やら話していた。

「・・・ん、なんだよ」
「いえ。それにしても、人多いですね」
「店、いっぱいあるね~」
「・・・?怪しい」

2人の顔を交互に見るが、特に何かは無い様子だったので俺はすんなり諦めた。

そんなことより俺は――

「それより、クロ、春!
どこ行く!どこ行く!」

そんなことより、俺は早く色々な店を周りたい・・・!見たい・・・!

「はいはい、わかりました。
斎様が興味あるものから見ていきましょう」
「じゃあ、近くにある店から行こー」
「うん・・・!」

気分は最高潮の中、クロと春に手を引かれて、俺は店を回り始めた。











男3人で手を繋ぐ姿は異様で、かなり目を惹いていたかもしれない。

「この犬の抱き枕でかい・・・可愛い・・・」

俺は、陳列してあるところから出すと、ぷっくりした犬のお腹に自分の顔を埋めた。

でも、もふもふなお腹に埋めていてもわかる、消えることの無い視線――・・・

雑貨店、駄菓子屋、衣類店などを周ると、どこもかしこも俺たちを見ては、一緒に来ているであろう友人とコソコソ話だし、店員さん同士もレジで何やら視線を向けてきていた。

今来ている生活用品店でも同様な反応だ。

まぁ――・・・

右を向けば、背高くて、綺麗な顔にメガネかけて、大人な雰囲気ダダ漏れなクロが居て。
左を向けば、すらっとした身長に、童顔でも色気たっぷりな春が居て。

その真ん中の俺は小さくて、童顔で、色気なんかない――・・・

周りから見れば兄弟にしか見えないだろうなぁ・・・と、抱き枕を抱きかかえながら、内心へこんだ。

「斎様、欲しいですか?」

ぎゅっと抱きしめながら思っていると、クロが俺に訊ねてきた。

「ん~・・・でも、お金とかって」

俺は心配しならが、クロと抱き枕を交互に見た。
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