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ビターチョコレート
第11章 正真正銘の愛。
そんな暮らしから、
一年が経っていた。

この日は朝から調子が悪かった。
寒気もしたし、怠さもあった。

翔太を送り出して、
自分も会社に行く支度をした。
重い体に喝を入れた。

ちゃんと働かないと、
翔太と生活してゆけない。
あと一日頑張れば、
明日は土曜日で休み。
今日さえ乗り越えたら‥‥‥

そんな気持ちで家を出る。

病は気からと言い聞かす。
それでも怠い。

いつもの電車で会社に向かう。
いつもの景色が私の目に映る。
つり革につかまり、
何とか満員電車の中を立つ。

しんどい‥‥‥‥
弱音を吐きたくないけど、
本当にしんどかった。

駅につき、
みんな一斉に同じ方向を目指して歩いてゆく。
あの人混みに紛れるのは、しんどい。

少し人の波が落ち着いたら行こうと決めて、
空いているベンチに座る。

やっと座れたけど怠い。
目眩もする。
熱もあるような気がする。

なんだか‥‥‥‥
会社に行くの無理かも‥‥‥‥

私は疼くまった。
疼くまって寒気と戦う。
泣きそうになる。

無理しないで、
休めば良かった。


「大丈夫ですか?」

私に言ってる?

「あの‥‥‥大丈夫ですか?」

やっぱり私⁉︎

私は顔を上げて声の方向を見た。
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