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大蛇
第3章 睨まれた男
「ありがとうございます。奥様にそうおっしゃっていただけるのは光栄です。」
「ふふふ。あら、奥様なんて堅苦しいわ。オルガでいいわ。私もルロイさんとお呼びしてよろしいかしら」
「もちろんです。しかし、私などにはもったいないことです」
「そんなことないわ。だって、あなたは本当に立派な軍人さんですもの」
「・・・ありがとうございます」
その後、デザートを食べ終わるまで二人はしばらく沈黙していた。
時折ルロイは「美味しいです」と料理を褒め、オルガは「ありがとう」と短く答えたが、それ以外の会話はなかった。
ルロイは照れていたため、そしてオルガはルロイの様子をじっくり愉しむ為であった。食事が終わると、二人はお茶を飲みながら会話を再開した。
「あなたの話が聞きたいわ。ルロイさんの好きなこと、いままでの経験、人生の目標、なんでも良いから私に教えて」
ルロイは、美しい女性が自分に興味を持ってくれることに嬉しくなった。
彼は生まれ育った町のこと、戦場での戦いや修行のことなど、洗いざらい彼女に話してしまった。
オルガの話を引き出す話術は素晴らしく、こちらが気持ちよくなるほどだった。
オルガは一つ一つに頷き、適切な相槌を打ちながら話の流れをコントロールした。
ルロイはそんな彼女の様子に、「さすが大佐の妻だ」と感心していた。
オルガはルロイの禁欲的な生き方に魅了され、益々彼が欲しくなった。
ふいにオルガはルロイの胸に指を走らせ、
「あなたの鍛えた体が見たいわ」
と耳元で囁いた。
ルロイは赤面したが、彼女の命に背くことはできない自分に気が付いた。
「お望みとあらば」
彼は軍服の釦を外し、夫人に背を向けて服を脱いだ。
ルロイは戸惑っていたが、心の奥では自らの鍛え上げられた肉体を誰かに見られたいと切望していた。
例えば、自分の男らしさを称揚してくれる美しい女性に・・・・・。
ルロイはオルガに向き直り、彼の筋骨隆々たる肉体を見せつけた。
オルガは思わず溜息を漏らした。
何と素晴らしい肉体だろう!
この高潔な体に、清らかな魂が宿っているのだろう!
「触っても良いかしら」
オルガは小声でルロイに言った。
「ふふふ。あら、奥様なんて堅苦しいわ。オルガでいいわ。私もルロイさんとお呼びしてよろしいかしら」
「もちろんです。しかし、私などにはもったいないことです」
「そんなことないわ。だって、あなたは本当に立派な軍人さんですもの」
「・・・ありがとうございます」
その後、デザートを食べ終わるまで二人はしばらく沈黙していた。
時折ルロイは「美味しいです」と料理を褒め、オルガは「ありがとう」と短く答えたが、それ以外の会話はなかった。
ルロイは照れていたため、そしてオルガはルロイの様子をじっくり愉しむ為であった。食事が終わると、二人はお茶を飲みながら会話を再開した。
「あなたの話が聞きたいわ。ルロイさんの好きなこと、いままでの経験、人生の目標、なんでも良いから私に教えて」
ルロイは、美しい女性が自分に興味を持ってくれることに嬉しくなった。
彼は生まれ育った町のこと、戦場での戦いや修行のことなど、洗いざらい彼女に話してしまった。
オルガの話を引き出す話術は素晴らしく、こちらが気持ちよくなるほどだった。
オルガは一つ一つに頷き、適切な相槌を打ちながら話の流れをコントロールした。
ルロイはそんな彼女の様子に、「さすが大佐の妻だ」と感心していた。
オルガはルロイの禁欲的な生き方に魅了され、益々彼が欲しくなった。
ふいにオルガはルロイの胸に指を走らせ、
「あなたの鍛えた体が見たいわ」
と耳元で囁いた。
ルロイは赤面したが、彼女の命に背くことはできない自分に気が付いた。
「お望みとあらば」
彼は軍服の釦を外し、夫人に背を向けて服を脱いだ。
ルロイは戸惑っていたが、心の奥では自らの鍛え上げられた肉体を誰かに見られたいと切望していた。
例えば、自分の男らしさを称揚してくれる美しい女性に・・・・・。
ルロイはオルガに向き直り、彼の筋骨隆々たる肉体を見せつけた。
オルガは思わず溜息を漏らした。
何と素晴らしい肉体だろう!
この高潔な体に、清らかな魂が宿っているのだろう!
「触っても良いかしら」
オルガは小声でルロイに言った。