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大蛇
第4章 色欲の問答
「さて、本題に入りましょう。私があなたの元に来たのは、ひとえにあなたの枷を外してあげるためでもあるのよ。正直に言うと、あなた、欲望を抑えるのはばかげているわ」
「そんなことは・・・・・・」
ルロイは反論しようとするが、痛いところを突かれてしまったせいでうまく口が回らなかった。
彼の「本能」は、限界の一歩手前でいつも苦しんでいたのだ。
「あなたも本当は、欲望を無くすことは不可能だと感じているはずよ。欲望を軽視すると、後で痛い目を見ることになるのよ・・・・・
人間、時には何も考えず、本能のまま奔放に生きることも大切なのよ・・・・・例えば・・・」
オルガはルロイの胸を指で軽く撫でる。
その甘い感触に、ルロイは破裂しそうになる。
「気持ちいでしょう?こうやって何も考えないで欲望に身をゆだねて御覧なさい。今まで見えてこなかったことが、きっと見えてくるはずよ・・・あなたは生まれ変わることができるのよ・・・・・」
もうだめだ、ああ!どうにでもなってしまえ!
ルロイの心は、既に完全にオルガに打ち負かされていた。
「オルガさん・・・・・ぼくの純潔を破ってください」
ルロイは、自分の口から出た言葉に驚いた。
鉄の心を持つ自分が、たった一人の女の前ですっかり降伏していた。
「いい子ね・・・・・今すぐボーモン邸にいらっしゃい・・・待っていてあげるわ・・・私の寝室は二階の右から三番目の窓よ」
そう言い残すと、オルガは闇の中へ吸い込まれていった。
ルロイは目を覚ました。
まだ夜は明けていない。
ボーモン邸・・・二階の右から三番目の窓・・・・・ルロイは夢の中でオルガが言っていた言葉を、一語一句覚えていた。
彼女は部屋で待っているのだろうか。
ルロイは半信半疑だったが、冷めやまぬ熱い身体を持て余し、軍服の上に上着をひっかけ、外に出た。
彼は焦るようにボーモン邸へ向かった。
これは夢か現か?
今この瞬間さえ、彼には疑わしかった。
だが、そんなことはどうでもいい。
「今まで見えてこなかった」ものを見るために、俺は夫人の元へ行くのだ。
ルロイはとうとうボーモン邸の前にたどり着いた。
「そんなことは・・・・・・」
ルロイは反論しようとするが、痛いところを突かれてしまったせいでうまく口が回らなかった。
彼の「本能」は、限界の一歩手前でいつも苦しんでいたのだ。
「あなたも本当は、欲望を無くすことは不可能だと感じているはずよ。欲望を軽視すると、後で痛い目を見ることになるのよ・・・・・
人間、時には何も考えず、本能のまま奔放に生きることも大切なのよ・・・・・例えば・・・」
オルガはルロイの胸を指で軽く撫でる。
その甘い感触に、ルロイは破裂しそうになる。
「気持ちいでしょう?こうやって何も考えないで欲望に身をゆだねて御覧なさい。今まで見えてこなかったことが、きっと見えてくるはずよ・・・あなたは生まれ変わることができるのよ・・・・・」
もうだめだ、ああ!どうにでもなってしまえ!
ルロイの心は、既に完全にオルガに打ち負かされていた。
「オルガさん・・・・・ぼくの純潔を破ってください」
ルロイは、自分の口から出た言葉に驚いた。
鉄の心を持つ自分が、たった一人の女の前ですっかり降伏していた。
「いい子ね・・・・・今すぐボーモン邸にいらっしゃい・・・待っていてあげるわ・・・私の寝室は二階の右から三番目の窓よ」
そう言い残すと、オルガは闇の中へ吸い込まれていった。
ルロイは目を覚ました。
まだ夜は明けていない。
ボーモン邸・・・二階の右から三番目の窓・・・・・ルロイは夢の中でオルガが言っていた言葉を、一語一句覚えていた。
彼女は部屋で待っているのだろうか。
ルロイは半信半疑だったが、冷めやまぬ熱い身体を持て余し、軍服の上に上着をひっかけ、外に出た。
彼は焦るようにボーモン邸へ向かった。
これは夢か現か?
今この瞬間さえ、彼には疑わしかった。
だが、そんなことはどうでもいい。
「今まで見えてこなかった」ものを見るために、俺は夫人の元へ行くのだ。
ルロイはとうとうボーモン邸の前にたどり着いた。