この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
大蛇
第4章 色欲の問答
「さて、本題に入りましょう。私があなたの元に来たのは、ひとえにあなたの枷を外してあげるためでもあるのよ。正直に言うと、あなた、欲望を抑えるのはばかげているわ」

「そんなことは・・・・・・」

ルロイは反論しようとするが、痛いところを突かれてしまったせいでうまく口が回らなかった。

彼の「本能」は、限界の一歩手前でいつも苦しんでいたのだ。

「あなたも本当は、欲望を無くすことは不可能だと感じているはずよ。欲望を軽視すると、後で痛い目を見ることになるのよ・・・・・

人間、時には何も考えず、本能のまま奔放に生きることも大切なのよ・・・・・例えば・・・」

オルガはルロイの胸を指で軽く撫でる。

その甘い感触に、ルロイは破裂しそうになる。

「気持ちいでしょう?こうやって何も考えないで欲望に身をゆだねて御覧なさい。今まで見えてこなかったことが、きっと見えてくるはずよ・・・あなたは生まれ変わることができるのよ・・・・・」

もうだめだ、ああ!どうにでもなってしまえ!

ルロイの心は、既に完全にオルガに打ち負かされていた。

「オルガさん・・・・・ぼくの純潔を破ってください」

ルロイは、自分の口から出た言葉に驚いた。

鉄の心を持つ自分が、たった一人の女の前ですっかり降伏していた。

「いい子ね・・・・・今すぐボーモン邸にいらっしゃい・・・待っていてあげるわ・・・私の寝室は二階の右から三番目の窓よ」

そう言い残すと、オルガは闇の中へ吸い込まれていった。

ルロイは目を覚ました。

まだ夜は明けていない。

ボーモン邸・・・二階の右から三番目の窓・・・・・ルロイは夢の中でオルガが言っていた言葉を、一語一句覚えていた。

彼女は部屋で待っているのだろうか。

ルロイは半信半疑だったが、冷めやまぬ熱い身体を持て余し、軍服の上に上着をひっかけ、外に出た。

彼は焦るようにボーモン邸へ向かった。

これは夢か現か?

今この瞬間さえ、彼には疑わしかった。

だが、そんなことはどうでもいい。

「今まで見えてこなかった」ものを見るために、俺は夫人の元へ行くのだ。

ルロイはとうとうボーモン邸の前にたどり着いた。
/118ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ