この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
大蛇
第4章 色欲の問答
二階の右から三番目の窓には、明かりはついていなかった。
やはりこれはすべて俺の妄想が作り出した夢だったのだろうか?
そう思い、引き返そうとすると、件の窓から白い手が手招きをしていた。
ルロイは唾を飲み、助走をつけて塀を越えた。
そして木に登り、オルガの寝室を目指した。
オルガはルロイに手を貸し、彼を室内に引き入れた。
「よく来てくれたわね」
オルガはルロイの手を握ったまま礼を述べる。
「さあ、あの日の続きをしましょう」
そう言うや否や、オルガはルロイの服を脱がせ始めた。
「軍服で来てくれるなんて思わなかったわ。」
オルガはルロイの軍服の釦に指を這わせる。
ルロイはなぜ軍服を着てきたのか自問した。
これは軍を侮辱する行為ではないか?
だが、俺はそれを望んでいた。
自分が崇めるものをオルガに踏みにじられたかった。
そう考えて、自分の捻じれた欲望にルロイははっとした。
「あなたの大切にしているものだって、私の前では取るにたらないものよ」
オルガの悪魔のささやきに、ルロイは心を押しつぶされた。その通りなのだ。
とうとうオルガはルロイを真裸にすると、今度は彼女自身がローブの紐を解き、身を晒した。
オルガは、自身に満ちた様子でルロイの前に立つ。
初めて見る女性の裸体に、彼は目を真ん丸にした。
「いいわ、素敵な熱っぽい目よ。ずっと見たかったんでしょう」
オルガはルロイに近づくと、
「私にもあなたを見せて」
と言った。
彼はオルガになされるまま、逞しい肉体を無防備に彼女の前にさらけ出した。
オルガはルロイの厚い胸を撫で、野太い腕に軽くキスをすると、彼女の細い指を彼の口腔に突っ込んだ。
指はルロイの口を開き、まだ味わったことのない快楽の味を熱望する彼の舌に触れた。
「キスしたいのね」
オルガは指をルロイの口から抜き、半開きの彼の唇に自らの唇を寄せた。
ルロイはあまりの快感に眩暈を覚え、正気を失いそうになった。
オルガの柔らかい舌は彼の舌を捕え、彼女の唇はしっかりとルロイの唇を抑えていた。
オルガは熱っぽいルロイとのファーストキスに満足すると、彼から身を離した。