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大蛇
第7章 二つの夜
「もう限界ですか、オルガさん。これで終わりにしましょうか」
この先の展開を心のどこかで期待していたオルガにとって、ドナシアンの一言は衝撃的なものだった。
「もし続けたいのでしたら、ぼくたちにそうおっしゃって下さい」
意地の悪い笑みを浮かべ、ドナシアンはオルガの顔を覗き込んだ。
行為の最中、精神的に女性を甚振ることが好きな彼は、欲求不満で泣き出しそうなオルガの様子に嬉々としていた。
オルガは屈辱で目に熱いものがこみ上げたが、涙を見せることは彼女の矜持が許さなかった。
彼女は震えながら、ドナシアンの整った顔を睨みつけていた。
ボーモン大佐は、そんなオルガの気高さを愛していた。
「ドナシアン君、アル君、わたしのために続きをしてくれないかね」
大佐はオルガに助け舟を出した。
「わかりました、ボーモン大佐。あなたのために続けるとしましょう」
ドナシアンはオルガに必死で懇願させたいと望んでいたが、大佐の頼みとあってはしかたないので、一つの愉しみを大人しく諦めた。
オルガはこのまま終わってくれてもよかったと感じながらも、既に体に火をつけられてしまったので、やはり夫の一言はありがたかった。
ドナシアンはオルガを四つん這いにさせ、それから彼のペニスで彼女の緩んだヴァギナに切り込んでいった。
ドナシアンは、ゆったりピストンを続けたかと思うと次の瞬間には高速で腰を動かすなど、掴みようのないペースで突きを愉しんだ。
オルガは彼の腰つきにすっかり翻弄されている。
その間アルはオルガの体の下に潜りこみ、彼女の乳房を舐め吸っていた。
彼女は男二人に体をいい様にされ、被虐的な快楽を感じていた。
わたしはなんと色狂いの女なのだろう!
ルロイ・ソガを求めていたはずなのに、どうして他の男たちに弄ばれ、悦んでいるのだろう!
オルガは自分の好色さに呆れ返った。
ペニスならなんでもいいのだろうか?
若く力強い男なら、誰でもいいのだろうか?
彼女の理性はNOと言っていたが、彼女の奔放な肉体はYESと力強く断言していた。
オルガは肉体の圧倒的な存在に屈し、ドナシアンの男根と、アルの胸への甘噛みの感覚を全身全霊で味わった。
ついにドナシアンは果て、白く熱いジュースをオルガの中に打ちまけた。
「ごちそうさまでした、オルガさん」