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大蛇
第14章 懺悔
「寒い・・・」

夢の中で、彼女はひどく寒気を感じた。

顔を上げて辺りを見ると、そこは見たこともない粗末な部屋の一室だった。

建付けの悪い窓からは、外の風が吹き込んでくる。

雪が風に舞い、一面真っ白で何も見えない。

再び視線を部屋の中に向けると、

今にも壊れそうなテーブルと、簡素な寝台が一つあるのが目に入った。

誰かが、寝台の上で毛布に包まって眠っている。

彼女は恐る恐る覗き込むと、あまりのことに息を呑んだ。

ルロイ・ソガ!

少しやつれたように見える彼は、子供のようにすやすや眠りについている。

オルガはそんな彼を不憫に思い、彼の痩せた頬をそっと撫でた。

しかし、ルロイに差し伸べた彼女の手は白く優雅なものではなく、

黒い鱗に覆われた冷たいものだった。

ルロイは、頬の冷たさで目を覚ました。

彼はぼんやり目を開くと、そこには大蛇の姿があった。

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