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五十嵐さくらの憂鬱。
第11章 …11
「どれどれ?」

夏月が身を寄せて来て
さくらはたじろぎ、若干小春に身を寄せる。

「お、なつかしー」
「斎藤先輩は、帰宅部だったんですよね?」
「夏月でいいよ、かづき」

許可をもらった小春は目を潤ませる。

「そうそう、俺、帰宅部ー。
遊ぶほうが楽しかったからね!
ま、今もだけど」

いつの間にやら
夏月はさくらの腰に手を回し
ぐいと体を寄せてくる。
左手でさくらの髪の毛を指にくるくる巻きつけ始めた。

「この頃の樹、半端なくもてたんだよ!」
「ですよね、わかります!
なんでも、絶対に外さない1番手って言われてたそうですね!?」

小春は突如現れた人気者に興奮しっぱなしで授業どころではない。
さくらは夏月の手に腰を撫でられ授業どころではない。
夏月の手が腰骨に触れて
さくらは身体を震わせた。

「なに、どうしたのさ、飛び跳ねて…?」
「いや、ちょっと…寒気がして」

小春に気づかれないように
夏月の手をどける。
夏月を見ると、さくらをがっつり見ていた。
しかも、真顔で。

「いっ……!?」
「うん、わかるわかる」

夏月はうんうんとうなづくと
携帯へと視線を戻した。

手が腰から離れたと思ってほっとすると
今度はさくらの太ももに手を置いた。
その間も、小春との会話は弾んでいる。
なんという技だ。

「ちょ…あの、手」

小春が携帯に視線を落としたところで
さくらは夏月に訴えた。

「手?」
「手!」

さくらは夏月の手を持って、
夏月の方へと押し戻した。

「あ、ごめんごめん!
怒んないでよ、わざとじゃないんだから」

見れば、絶対わざとだと確信を持てる視線と目が合う。

ーーーなに考えてるの、この人!?ーーー

さくらは恐ろしくなって
小春のミーハーマシンガントーク(小声)に集中した。

「いい太もも」

夏月が、さくらにだけ聞こえるように
さくらの耳元でつぶやく。
さくらはぞくりとした。

「樹に、どういたぶられてるの?」

夏月の手が太ももをなぞったと思ったら
親指が素早く付け根に押し込まれた。

「……!!!」

さくらの反応になぜかニヤニヤしながら
夏月はぺろっと舌を出す。

ーーー絶対わざとじゃない!ーーー

さくらはその90分間
生きた心地がしないまま
喋り続ける小春と
セクハラをする夏月に悩まされた。
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