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五十嵐さくらの憂鬱。
第4章 …4
やはりそうか、と
さくらは納得した。
感じる身体になるまで言うことを聞く。
それが、樹へのお礼だ。
樹の言う感じる身体とは、
イける身体と言うことだ。

もしこのまま光輝とイけなければ
ずっと樹の凌辱は続ことになる。

仮に光輝と明後日にでもイけたのなら
樹との関係は終わる。

イけなかったらどうしようという不安と
今度こそ大丈夫という期待と
ダメだったらまだ樹と一緒にいられるという
甘い気持ち。

そんなことを考えていると

「さくらー! いるかー!」

どでかい声がして
部室になんと翔平がドカドカ入って来た。
さくらは慌てて乱れた服を直し
太ももに乗った樹の手をどけた。

「いるよ!」

立ち上がり、翔平の声のした方へ向く。
翔平はすぐにさくらを見つけ
大きく手を振って駆け寄り
樹を見つけると思い切り顔をしかめた。

「どうしたの翔平」
「その人、誰?」

樹は立ち上がるとにこやかに翔平に近寄り
握手をした。

「稲田です。さくらちゃんとは最近知り合って
仲良くさせてもらってます。
さくらちゃんのお友達かな?」

「青木です…」

翔平は差し出された手握られて
頭に?を浮かべている。

「最近、知り合って。
で、いろいろ相談とかのってもらってるんだよね」
「え…まさか、あの相談とか…」

それにさくらは違う違うと手を振ったが
それより早く樹が

「そう、その相談」

といたずらっぽく言ってしまい
さくらは肩を落とした。

と、突如翔平が

「あーーー! 忘れてた、さくら!
急げ! 小春が怒ってるんだ!」

とてつもない大声とリアクションで騒ぎ
「じゃ、先輩。さくら連れてくんで
戸締りよろしく!」
と言うや否やさくらのカバンをひったくり
さくら本体をひっぱり
あっという間に部室から退散した。

翔平の歩幅にあわせられず
さくらは軽く駆け足になっていた。
静かな廊下にでて、もう無理、と音を上げると

「さくら、まじかよ!
水くさいだろ!」

翔平はさくらに飛びつくように肩を掴み
わしわしと揺すった。

「そんなの、俺に言えよ!」

「だ、ちょっと待って。息が苦しっ…」

翔平の真剣な表情に
さくらは何だか気持ちがほっこりして
照れ笑いを隠した。

「あと、あの男…」

翔平が口を尖らせる。

「…なんなんだよ」

声のトーンが低くなり
彼の表情が険しくなった。
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