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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
午後は子供たちが広い庭で
葉っぱや花を集めて遊んでいた。

その姿を窓から目を細めて
ユウイチは見ていた。

タクヤも…
タクヤもきっとこんな時があったんだろうな…と。


子供たちが家に入り
廊下を走っている音がし
りえが
「おうちの中では静かに」
と、子供たちに言っていた。

コソコソと廊下で双子が話しながら
ユウイチの部屋に近づいてきた。

「はい!お義父さん!」
庭で摘んだ花をコップに入れて机に置いてくれていた。

ユウイチはこの天使のような二人が
堪らなく愛しく感じた。

「お義父さん、早く良くなってね。」
と、二人はまた絵を描いてくれた。

ユウイチは二人を抱き締めて
「ありがとう…ありがとう。ユウヤ、ユウナ、ありがとう…」
と、囁いた。


嬉しそうなユウイチを、見て
りえもとても嬉しく感じていた。
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