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第5章 月への道を

翌日からタクヤはりえには仕事以外の事を話さなくなった。


三日後には、タクヤ専属のスタッフを付けていた。
まだ20代の半ばのスラリとした美人で、帰りは一緒に帰り、事務所に来るのも、一緒だった。

りえは、これでいいんだと、自分に言い聞かせた。

ユウイチはりえに優しく子供達も父親と慕って
幸せだった。

りえは幸せだったが寂しかった。


ユウイチは時折見せるりえの寂しそうな表情が気になった。
仕事を減らしりえの傍に前よりいるようにした。

りえはユウイチが傍にいてくれる事を喜んだ。

毎夜りえを抱き、愛し、喘がせた。

休日は子供達と一緒に出掛け
泊まりでも出掛けたりするようになった。


りえは、避妊の為のピルを飲むのを辞めた。

もう一人子供が欲しいと思ったからだ。