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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
翌日から、タクヤの助手の女性は来なかった。

タクヤのファンの一人で
タクヤを崇拝していたが
タクヤとの仕事はきつく、タクヤも優しくなかったので
朝、「辞めます」とメールが届いたそうだ。

りえは、いつもどおりに仕事をし、スタッフが帰った後、りえはタクヤと話し合った。

りえは、ユウイチもタクヤも愛していて
二人とも失いたくない。
ユウイチにはタクヤとの事を知らせたくない。

りえは自分勝手な想いが辛かったが
タクヤはりえを失いたくなく
父親も傷付けたくない

そんな気持ちで、今までのように
不倫のようにコソコソと逢うしかないだろうという事になった。

答えなんて出るはずがない
人を騙す事だから…


一週間に2日間はりえはユウイチの元に行った。
仕事の雑用をする為だった。

ユウイチはりえに逢うと、喜び、大切にしてくれた。

愛するユウイチを反いている自分に
背徳感があったが
ユウイチは愛したら愛してくれるし
もし、タクヤとの事を知っても認めてくれるだろうが
心を痛めるだろうな…と思った。

愛する人を悲しませないように…


ユウイチは会いに行く度にりえを抱いた。

優しく深く強くりえを抱き
りえを見つめた。


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