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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
ユウイチはとりあえず痛みを治め、検査が行われた。
りえは青い顔をしながら病院内で待った。

タクヤは一旦仕事で病院から出たが
仕事の段取りを取り直ぐに戻ってきた。

りえは今にも泣きそうな顔をしながら
病院の廊下のベンチに座っている。

タクヤはりえの沈痛な面持ちに胸が痛んだ。
ブランケットをりえの膝に掛け隣に座った。

そしてりえの手を握りながらユウイチを待った。


点滴をしながら車椅子に乗り
看護士と検査から戻ってきたユウイチは元気だった。

痛みが薬で和らげられたようだった。

医師の話しがあるというので
三人で医師の待つ部屋に行った。

レントゲン画像が貼り付けられていて
医師が細かく説明をした。

りえは動揺して何が何なのかよく分からなかったが
ユウイチもタクヤも落ち着いて聞いていた。

何もしなければ三カ月
手術をし、抗ガン剤を投与したら
まだまだ生きられる。

ユウイチは手術をした場合の入院期間、生活の仕方、抗ガン剤をした場合を尋ねていた。

りえは涙が溢れ出し
ハンカチを目から離せなかった。





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