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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
子供達とベッドに入り、りえは絵本を読んでいた。
玄関の鍵を開ける音がした。
ユウイチが帰って来たようだった。

子供達はベッドから飛び降り
玄関に向かって走って行った。

りえも子供達の後から玄関に向かった。

ユウイチが子供達に抱きつかれていた。
その後ろにはタクヤが立っていた。

話しがあるようだった。

りえは子供を寝かしに寝室に行こうとすると
「寝かしつけたらリビングに来てくれ」
とユウイチが言った。
タクヤはユウイチの後ろで頷いた。

りえは心臓の鼓動が早くなった。

どちらかを選ばなければならないのか…
それとも二人に捨てられてしまうのか…

子供達はもう一度絵本を読んでいると
直ぐに寝入ってしまった。

りえはリビングに行くのが怖かった。
このまま子供達と眠ってしまおうか…と思った。

メールが鳴りメールを見ると
タクヤからだった。

「大丈夫だからおいで」

りえは、ゆっくりとベッドから降り
リビングに向かった。


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