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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
りえは、ゆっくりと家事をしていた。

午後から仕事に行こう…と、思いながら
洗濯物を干していた。

すると、家のチャイムが鳴り
玄関のドアの外にはタクヤが立っていた。

急いで玄関ドアを開けるとタクヤは玄関に入り
りえを抱き締めた。

「ああ…りえ…愛してる。ごめんよ、りえ。俺が結婚するのはりえだよ。りえ、結婚しよう。」

りえは嬉しかった。

が…ユウイチの事もある。
りえは結婚出来ないと思った。

りえは俯きながら首を横に振った。

「出来ないわ。ごめんなさい。」
りえは泣き出した。

タクヤも好き、ユウイチも好き
そんな自分はどうしたらいいのか分からなかった。

タクヤもユウイチも幸せになって欲しい。
二人は私を愛してくれていて
自分は二人を愛している…


タクヤは泣き崩れているりえを抱き上げた。

「愛してるよ、りえ。」

りえはタクヤに抱き締められながら泣いていた。

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