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Moon road〜月への道
第5章 月への道を
朝になり、りえは朝食の準備に母屋に行った。
新井は既に湯を沸かし、出汁を取る準備をしていた。

「りえさんも仕事があるんだから、もう少し寝ていたらいいのに。」
りえは首を振り
「一緒にしたいんです。でも、夕食はお願いしてしまう事が多いかも知れないので、宜しくお願いします。」
そう言い、頭を下げた。

子供達はもうすぐ一年生で既に春休みに入っていた。

タクヤと子供達がキャアキャア言いながら庭で遊びだした。

りえは、ユウイチを起こす為にユウイチの部屋に行った。
ユウイチは着替えの最中だった。

りえにいつもとは違う距離を置いた空気を漂わせた。

いつもなら、朝はハグをしてキスをしてくれたのに、
りえの方を見ないで挨拶をし、
「着替えたら行く」と、一言だった。

りえは寂しく思いながら、外にいるタクヤと子供達を呼んだ。

朝食は子供達がはしゃぎ騒がしかった。

ユウイチは普段通りに喋り、笑っていた。

朝の態度は思い過ごしだったのか…と
りえは思った。

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