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第5章 月への道を

二人は、笑いながら家に戻った。
お互いの体液でベトベトになった下着を脱ぎ
二人でシャワーを浴びた。

お互いの身体を優しく手で洗いあった。
二人の楽しそうな会話がバスルームに響いていた。

水平線が光り輝いてきた時には、会話が吐息になり、喘ぎ声に変わっていた。

「離したくない…」
「離れたくない…」

背後からりえを抱きかかえながら、突いていた。

キラキラ光る海を見つめながら二人は二人だけの世界に入っていた。


二人がバスルームから出ると、新井は既に起きていた。
そして朝食の準備をしていた。

りえは恥ずかったが、「おはようございます。」と元気に挨拶をし、濡れた髪を束ね手伝いを始めた。

タクヤは子供たちを起こしに子供部屋に行った。
タクヤの声に子供たちは大喜びで跳ね起きた。

ユウヤも双子の嬉しそうな声に反応し、手足をばたつかせていた。

タクヤはユウヤを抱き上げ、ダイニングに向かった。