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朏の断片
第4章 #4
いろいろと込み上げてくるものがあり、性急に服を脱ぎ捨て裸体を晒した片桐を見て、上田は悲鳴をあげた。
「え。何でなん?」
「いきなりそんなもん見せつけんな!」
手当たり次第クッションや何かを投げつけてくる。ここに来てまさかの本気の抵抗だ。
「俺のこと好きなんか嫌いなんかハッキリしいや!」
「寄るな変態っ!」
地味に傷付いた。なにこれ、まるでめちゃめちゃ嫌われてる。
「同じもんついとるくせに何をびびってんねん」
「同じじゃねえしっ!」
上田は半ベソで恐慌状態だし、下半身は全快だしで、片桐は床を這って逃げる上田の足を掴んで引きずり寄せた。
「ぎやぁあぁああっ」
「とりあえず落ち着け。何もせんから」